ブックタイトル広報みと 2017年1月15日号 No.1398
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広報みと 2017年1月15日号 No.1398
2017. 1. 15 広報みと12障害者が笑顔で安心して暮らせるまち・水戸有賀絵理県地方自治研究センター研究員、茨城大学非常勤講師。また、DET(障害平等研修)ファシリテーター、メンタルケア心理士でもあり、自治体委員などの社会貢献活動も多数。県内、国内にとどまらず、海外でも、自らの体験や経験を踏まえた講演などを実施。05 有賀絵理×整備する僕らのまなざし ~障害とともに~生活環境整備の促進隔月で、水戸市障害者安心プランの基本方針をポイントにした連載を掲載していきます。 障害者が地域で安全・快適に暮らしていくには、住宅の確保や外出しやすい生活環境を整備することが必要です。市では、障害のある人も、ない人も、すべての人が住みやすい環境を創出するため、建築物、公共交通機関、道路など、生活の中のバリアフリーを進めていきます。 また、犯罪に巻込まれない環境づくりや、災害時の支援体制の充実に努めます。問合せ/障害福祉課(?232-9173)心の壁を取り払って いつも使う道や建物にある段差、隙間。普段は気にならなくても、もしけがをして松葉づえを使うことになったら、それが大きな障壁(バリア)となるかもしれません。日常生活の中での物理的なバリアのほか、社会参加を困難にしている社会的・制度的なバリア、人との関わりの中に生じる意識のバリア―障害のある人は、常にそのような暮らしにくさ、生きづらさと向き合っていると言えます。 またこれらは、障害のある人だけではなく、高齢者や病気の人など、すべての人にとってバリアとなる可能性があります。 昨年、市ではバリアフリーまちあるき点検ワークショップを実施。34名が参加して、道路の幅は十分か、点字ブロックは整備されているか、エレベーターは設置されているかなど、さまざまな角度からバリアを調査し、改善について検討しました。 今回のワークショップに参加した県地方自治研究センターの有賀絵理さんは、以前と比較して段差などが減り、歩きやすくなったとしながらも、「誰かの手を借りたいときに、声をかけづらい雰囲気がまだまだある」と話します。 「最も大切で、最も難しいのが、心のバリアフリー」と有賀さん。有賀さんが行う講演会などで「声をかけても、断られるのが不安」「どのように声をかけたら良いか分からない」という質問が多く出ます。それに対し実際に歩いて点検実は身近にあるバリアて有賀さんは「その相手が障害のない人だったら、どう対応しますか」と逆に質問。〝障害者だから〟ととらえるのではなく、〝手を借りたくて困っている人〟に対して、あなたはどうしますか―。「本当のバリアフリーの社会には、障害者も非障害者もない。同じ一人の人間だから」。 また、災害時などに、「自分はここにいる」と声をあげて気付いてもらう、助けてもらうには、平常時からの周囲との関わりも重要。「障害者も、声をかけてもらいやすい関係を築くなど、お互いが変わっていくことが必要」と有賀さんは言います。 障害者も非障害者も、それぞれが心の壁を取り払って、一人の人として寄添い、支えあうこと。それが心のバリアフリーへの第一歩。市役所近くの横断歩道水戸駅南口からの階段下