ブックタイトル広報つちうら 2017年1月上旬号 No.1186
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広報つちうら 2017年1月上旬号 No.1186
広報つちうら № 1186 10新春文芸荒木富美子市島 紀郎菊地 公代泉沢 浩志櫻井 雅江大越 里子小松﨑みずえ ブラジルリオのオリンピックに健常者、障害者共に日本選手が活躍。パラリンピックの選手が体力限界に挑戦する姿に感動する。 霞ヶ浦のさざ波を見ているとこれまでの色々な歳月が甦る。棲みついた候鳥も多く眺めていると元気が湧いてくる。 門松は立てないけれども自分で打った能面の気に入りの小面を飾り祝福する。 シベリア東部で繁殖した白鳥は霞ヶ浦へ渡来し越冬する。親鳥の愛情に加護され成長してゆく光景は、微笑ましく正に癒される。 老妻の作る「なめこ」汁は好物です。特に夕ゆうげ餉の食卓に並ぶ、なめ汁は食欲が出て卒寿を迎えた自分には健康食と思っている。 長年住み慣れた地は安住の地です。お互いに子や孫を育てた当時を思い出して話し合う時心が和み癒されるひとときです。 八百年近く経つのでしょうか。いざ鎌倉!の道が土浦にありました。桜で有名な真鍋小学校まで続いていました。 若い頃より夢を抱いて行こうと思いつつ、何一つ成さずに高齢となった今日、結局は長く続いた短歌こそ、私の永遠の夢でした。全身の力発揮すリオの地にパラリンピックの選手健気に競う歳月は行き返りしてさざ波の霞ヶ浦に候鳥棲みつく老いの春松は立てねど小こおもて面を床の間に掛け祝杯をあぐ千代の春霞浦に子連れの白鳥は空へつぎつぎ煌めき飛翔すなめこ汁のみどさやかに上下して至福の刻を過ごしをりいま子や孫の幼き頃を語り合う隣人とたのし小春日うらら登りゆく径は木影に行き止まる鎌倉街道の名のみ遺して夢ひとつ抱きて行かむ黎明に限りもあらぬ空仰ぎつつ 竜ヶ峰の我が家には奥座敷までも陽が入り来る。終ついの住すみか家は四季に恵まれ酉は一ひとひ日の幸を知らす明けのとりです。朝の窓大きく開きて太陽の燃ゆれば今年も良き酉年とならん 梅は、まだ寒さが厳しい頃つぼみがほころぶ。中でも冬至梅は早咲きの品種で、健気さと強さを感じる。 十二支のうちでもにわとりは好きで天の岩戸問題で尚更親近感を持つ。酉年八度目の九十六歳、平穏な年であります様に。穏やかな日差しを浴びて池に遊ぶ水鳥。一服のお茶を頂きながら眺めていると日常の忙せわしさも忘れゆったり心がほぐゆく。 人狂い、自然も狂った大変な世紀を生きている。そんな思いから、待つ日の出。今年は平和な年でありますようにと祈った。 毎年正月は庭の南天を活けます。今年も佳き年になりますようにと願いながら。 けたたましく啼くひよどりはひととき叫んだのち、さっと飛んで行ってしまう。私はそのいさぎよさに元気をもらっている。 土浦の花火大会は、花火師の競い合う大会であり華やかに行われる。見る人も、作る人も思いを空に夢の一夜。それぞれの顔に映りしスターマイン一ひとよ夜の空を絢爛に舞う梅園の傾なだりにほころぶ冬至梅ばいはる春を先駆けほのかに香るあけ初めし雲のまにまに鳴くこえはにわとり我の八度目の干支六りくぎえん義園の広らな池にはつ春の光まきつつ水鳥あそぶ見はるかす水平線に陽がのぼるひたすら祈りぬ世界の平和をゆっさりと活けし南天の朱実ほど幸多くあれひのと酉年柿の木あたりわれを呼ぶごと励ますごとひよどりが啼なく明日もきたれよ和希 明美平澤 良子山口 あさ瀬古澤和子金丸 玉貴菊田 智子宇留野むつみ井上 秀子新春に詠む短歌高井 昭