ブックタイトル広報とりで 2017年1月1日号 No.1212
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広報とりで 2017年1月1日号 No.1212
(3)第1212号平成29年1月1日発行町ぐるみで「歩く」ほどよさが重要ですが、それを起こしやすい筋肉があります。藤井例えばどんなものがありますか。中村姿勢筋といわれる抗重力筋です。私たちは普段の生活では地球から一番遠いところに頭を持ってこようとしています。この筋肉が重力に負けてくると腰が曲がってくるんです。具体的には大だいたいしとうきん腿四頭筋、腹筋群、広背筋などがあります。ラジオ体操で地域づくりいつの間にか健康になれる町へ藤井取手市では「スマートウェルネス」という健康づくりと幸せづくりの二大柱を立てて、健康で幸せな町づくりに取り組んでいますが、健康づくりに当たる部分が運動と食育です。その中の身体的健康として、日常生活に取り入れやすい歩くことを中心とした取り組みをいろいろと行っています。健康づくり推進課という専門部署で、市内のゴルフ場に協力してもらい、早朝のゴルフ場ウオーキングを実施しています。これは市内の全てのゴルフ場に協力してもらって行っているんです。中村素晴らしいですね。ゴルフ場を使ったウオーキングは素敵な取り組みだと思います。横浜市でもウオーキングに力を入れていて、今は歩数計を18歳以上の方に配布しています。地域にカードリーダーを設置して、歩数計をかざすと、歩数のデータが市に集積されて、社会保障費がどれだけ軽減できたかなどが分かるようになっています。藤井ラジオ体操は手軽に取り組める健康法で、個人でもグループでもできるというメリットがあると思います。グループで行うことで仲間と声を掛け合ったり、世代を超えた触れ合いができますよね。中村そうですね、それが一番大きいかもしれません。同じ運動を同じ空間で行う。一体感があって仲間意識が芽生える。一番良いのは、同じ時間に毎日やるから、誰かがいないと「今日○○さんいないね、どうしたの?」という話題にもなることです。今は地域のつながりが薄くなっているので、コミュニティーづくりやコミュニケーションの一環になると思います。取手市の要介護率は藤井さて、取手市は65歳以上の高齢者率が31・1ハ?ーセントですが、幸いなことに要介護認定率は国の平均18ハ?ーセントに対して12・6ハ?ーセントと良い数値です。この数値を今後も維持できるかが大きなポイントになるのではないでしょうか。予防という部分で全体へのアプローチを頑張っ藤井ウオーキングを行うときも、事前の準備運動が大切になってくると思うのですが、準備運動としてラジオ体操を行うのは効果的ていくのと同時に、個別への取り組みにも力を入れていく必要があると思うんです。例えば取手市では、健診結果が悪くても病院に行かず治療していない人に、重症化予防政策として大阪大学の協力のもと、保健師が個別に家庭訪問する保健指導を平成26年、27年と続けて行いました。今年は自主事業として、継続して取り組んでいます。中村それは素晴らしい取り組みですね。横浜市にも健康推進員はいますが、そこまではできていない状態です。取手市では健診後のフォローアップまでしてもらえてうらやましいです。3分あれば誰でもできるでしょうか。中村そうですね。ラジオ体操は第一と第二がありますが、第一は老若男女全ての人が対象で、姿勢と呼吸に重点を置いています。疲労回復や美容にも効果があるんですよ。一方、第二は働く人向けで、より高度な動きが取り入れられています。人間には血管内皮機能というものがあるのですが、血液が滞留していたりすると、この機能が悪くなるんです。血管は全身を巡っているので、全身をまんべんなく動かすことが大切です。ラジオ体操はたった3分でできる全身運動なので、準備運動や日頃の運動不足解消に最適だと思います。藤井規則正しい生活の中7年間毎日ラジオ体操を続けているグリーンコーポ「みどりの会」の皆さん美しく年を重ねるために小さな積み重ねが大切です市内の景色を楽しみながら毎日1万歩歩いています藤井見える化ができるということですね。中村世界的に有名な※中之条研究では、2000歩で寝たきり予防、4000歩でうつ病予防、8000歩でメタボ予防の効果があるといわれています。ただ、歩けば歩くほど良いわけではありません。今の60代以上の方は、つらくても頑張り続けてしまう傾向がありますが、逆効果になってしまうので、それは体調を考慮してやってほしいですね。で運動を毎日習慣化して頑張る人もいれば、そうでない人もいる。普段あまり健康に気を遣っていないけれど、気付いたら歩いてしまっている、そんな町にしていきたいと考えています。例えば市内の美しい景観や文化財を見て回るツアーに参加すると、結果としてその日は1万歩以上歩いているとか、そういう集まりも良いのではないでしょうか。それから、歩くだけでなく、健康の大切さを何かの機会に自分の問題として捉える機会があればまた違うのでしょうね。中村そうですね。一番多い気付きのきっかけは、自分が体調を崩したときでしょう。今は予防のために運動をしましょうという取り組みですが、予防というのはなかなか根付かないものです。でも、積み重ねは必要です。人間の体は一度にきれいにすることはできません。なるべく毎日ちょっとずつラジオ体操やウオーキングを続けてほしいですね。私が講演会で話したように「美しく年を重ねる」皆さんと取手市であってほしいと思います。藤井社会で自分が活躍できていると感じることが健康づくりの大きな動機になっている人も多いと思います。個人が健康だと町にも活力が湧き、町全体が元気になっていくと思います。みんなの力を合わせて、「健幸」な町をつくっていきたいと思います。本日はありがとうございました。※中之条研究…群馬県中之条町の65歳以上5,000人を対象に、1日24時間365日の生活行動データを15年以上収集・分析した調査。その研究成果は「中之条の奇跡」などと世界から称賛されている正しく体を動か生涯