ブックタイトル広報おみたま お知らせ版 1月号 No.129

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広報おみたま お知らせ版 1月号 No.129

その“もの忘れ”『認知症』かもしれません??となりの部屋にいったが、何をするためにいったのかわすれてしまったもしかしたら・・・認知症のはじまりでは?このような経験は、ありませんか?認知症とは、『一度正常に達した認知機能が、後天的な脳の障害によって、持続性に低下し、日常生活や社会生活に支障を来たすようになった状態をいい、それが意識障害のないときにみられるもの』をいいます。不安になる方もいると思います。とても心配ですね・・・日本では、高齢化とともに、特に認知症患者の増加が進んでおり、65歳以上の認知症患者は、250万人を超え、65歳以上人口の12人に1人が介護などの支援を必要とする、進行した状態の認知症となっています。さらに認知症は、年齢とともに増加しており、85歳以上に占める割合は、33.9%にもなります。認知症を起こす病気には・・・慢性硬膜下血腫正常圧水頭症脳血管性認知症アルツハイマー型認知症脳炎アルコール依存症甲状腺機能低下症脳腫瘍多発性硬化症など、多岐にわたる疾患があります。この中でも、『アルツハイマー型認知症』は、身近で、とても心配な疾患かと思われます。なお、アルツハイマー型認知症は、脳血管障害を合併する認知症を含めると、認知症の6割を占めています。アルツハイマー型認知症が引き起こす障害は、“近時記憶障害”で、最近のことほど覚えにくくなり、忘れやすくなることが特徴的です。特に、覚えたことを、何かの行動のあとに思い出すことが困難となります。このような症状を確認することは、疾患の有無、あるいはアルツハイマー型認知症と、他の認知症との鑑別に役立っています。つまり、上のイラストのように、『となりの部屋にいって、何をするのか忘れてしまった』ことがあっても、すぐに思い出すことができれば、アルツハイマー型認知症を心配することはないでしょう。小美玉市医療センター~次回に続きます~総合診療科医/内科医:長戸孝道【日本プライマリケア連合学会指導医/日本肝臓学会専門医】(毎週火曜日の診療を担当しています)※専門は、プライマリケア(総合診療)、救急医療、肝臓病です。0299-58-27110299-48-1111(内線1107)平成28年12月22日お知らせ版8平成28年12月22日お知らせ版11