ブックタイトル広報 常陸大宮 2016年12月号 No.147

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広報 常陸大宮 2016年12月号 No.147

?????????????????市史は「まちづくり」の基本資料―<常陸大宮市史に求められるもの>常陸大宮市史の編さんが始まりました。審議会において有識者や市民など、様々な立場からの意見が「市史編さんの基本方針」としてまとめられ、それに従って組織された編さん委員会が、調査や研究、執筆にあたります。▲古代・中世部会長でもある高橋委員長<個性輝く客観的な市史>編さんにあたっては、史実に基づきながら常陸大宮市の個性を輝かせたいと思っています。常陸大宮市域では、八溝山系の麓、那珂川と久慈川にはさまれた特徴ある自然環境のもとで、個性豊かな歴史と文化が育まれてきました。弥生時代の人面付土器は、この土地を象徴するユニークな造形です。とらかんげん囚われの身ながら頼朝に諫言した岩瀬与一太郎や、ひるがえへたれ佐竹本家に反旗を翻した部垂一族のような反骨の中世武士たちの故郷でもあります。近世には、紙生産が地域に富をもたらし、水戸藩の経済を支えました。詳しくは、この誌面で編さん委員の先生方に紹介してもら▲岩瀬与一太郎諫言図絵馬います。(市内岩崎春日神社蔵)茨城大学教授・市史編さん委員長高橋修第一回の編さん委員会で、私が委員長に選出されました。近畿・東海・関東など、各地の自治体史の編さん・執筆に携わってきました。その経験を活かして、市民の皆さんの誇りになるような充実した「常陸大宮市史」をまとめたいと思っています。よろしくお願いします。今日の自治体史編さんには、何が求められるでしょうか。もちろんわかりやすさや読み物としての面白さ、目新しさも必要でしょう。斬新な装丁やレイアウトを考えてもよいかもしれません。しかし私が一番重きょういくりっし視したいのは、「郷育立市」のスローガンを掲げる常陸大宮市の、将来にわたる「まちづくり」の基本資料としてもらえるような市史を、ということです。そうした歴史を、学術的・客観的に叙述をするためには、資料の調査・収集を徹底して実施しなければなりません。今は関心を持たれていない資料でも、未来の市民や研究者なら、そこから重要な事実を解明できるかもしれません。今、関心をもたない資料にも、100▲近年の調査により中世の城年後には光が当てられる跡の発見も相次いでいますかもしれないのです。今回の編さん事業では、「史料編」6冊の他に報告書等も刊行し、市民の活用に供するとともに、未来への財産として残したいと考えています。■問い合わせ■歴史文化振興室緯52‐1450広報常陸大宮21平成28年12月号