ブックタイトル広報おみたま 2016年11月号 No.128
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広報おみたま 2016年11月号 No.128
25平成28年11月10日広報おみたま玉里短歌会鳳仙花色とりどりに咲きて秋空にはじける御伽の世界悠々と空を流れる秋の雲悩めるわれの心をうばう彼岸花すらりと立ちて咲く墓に友の笑顔を呼びよせ詣づクッションの減りたる膝は怨めしげカッコンカッコン今朝も軋めり立秋の風静かなり窓際のオリヅルランのかすかに揺れる高見沢こう石橋吉生鶴町文男長島陽子遠藤黎子小川俳句会菊一枝いくさの友の慰霊祭通夜の途みち鳴く虫の音も嗄しゃがれ細る手の汚れ藷の印と曾孫言う秋晴やあした泊りの身の用意金木犀香りを包む風の道田山一男河原井美代関久子国友信子柏崎尚子くるみ俳句会湖畔には走る自転車秋景色願ふこと誓ふことあり秋の空秋草の色づくに似し吾が齢静かさや虫の音響く観音堂羽根やぶれ命はてゆく秋の蝶堀内いづみ安彦昭子荒井栗山信田菊女小原エミ正木敦子田山森俊野口初江亀井幸子矢口友子玉里俳句会一ケ二ケ空のおはじき流れ星吾が愛車起動一発風邪癒える長湯する夫に声かく秋の夜金木犀箒に匂ひからませる晴れ渡るコスモスロード遠筑波小川短歌会浪曲の調べのごとく流りゅうちょう暢なミンミン蝉の今朝の初啼き百歳の母の枕辺に千羽鶴ドクターやナースの折りしものなり四時という目覚めに聴くは草むらに鳴く鈴虫かそれだけの音梅雨あけの空靑あおと隈くまもなし東京ビル街白はくじつ日のもと逝く夏に数増し咲ける朝顔の十二を数ふ寄り添ふもあり美野里短歌クラブ梅雨明けのこの朝庭にせみ多しくもの巣払えば飛び出してくる夕づきて昼の暑さのしずまりし降り立つ庭に虫の鳴きおり鈴虫の鳴く声近く聞きたしと寄れば止みいてはなれれば鳴く一夜明け過ぎし豪雨に山沿いの集落のみてなすすべもなし山だ車しみこし朝より団地めぐりいて暑き今年の祭りにぎわう石田はる江中根良子根本智恵子幡谷啓子永作喜代子大平勇次白根澤清香碇谷きえ宇都宮和子浜尾とく寄稿刈られてもすぐに伸びゆく雑草に生きる勇気をおしえられたり姉ねえやらを泣かせたる強きこの性さがを真綿に包くるむも苦しきものそ本戸節上野和子みづうみ俳句会ざくろの実美と健康を助けたり夫と来て秋立つ木曽の山に染む熟ざくろ陶器の如く紅の肌休耕田風存分に秋桜菜を洗ふ水の音にも秋の声長島昭長島久美子内田とみ茅場久子榎本喜代子みのり俳句会恐ろしや雷鳴高し地震まで秋暑し園児手を振りバス走る秋暑し錦織圭の銅メダルいつしかに途絶えて居りし蝉時雨隣席に風をもらひて秋扇木名瀬やゑ子坂光子佐藤清子島田草心白根澤清香塚田忠男戸田すみ子阿久津強三輪挺子木村小夜子欅の会落蝉の風に舞いたる山の道さるすべり背伸びして見る退院日石段を二段跳びして秋の空臥す人の話続くや初しぐれ晩秋の椅子に声掛けこえ返る