ブックタイトル広報しろさと 2016年12月号 No.143
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広報しろさと 2016年12月号 No.143
しろさと広報2016年12月14俳句短歌川柳ふけざほうじゅほうりんしゆいれんげいにょとうびゃくだんたかまげしゅぐんじょうじょうきょうそうごんたいらのしげもりねんじぶつさだよしだいぼ「木造浮彫如意輪観音像」国指定重要文化財さびいろ城里町の文化財さんぽ(一九)きくなますもくぞううきぼりにょいりんかんのんぞうちもいぶくぼあかみちべにはこ晩秋や田に色の水が浮き飯田勇一手入れ良き木造校舎銀杏散る鯉渕寿美恵尖りたる風を慰撫せよ枯尾花今瀬多代美真っ白な野菊の里や母眠る綿引英子手の窪にいただく峡の菊膾仲田まちゑ白川郷冬将軍を待つ灯り寺門孝子肩に腰世話になります湿布薬富田多蔵お悔み欄欠かさず見ている暇な人車田綾子今日もまた笑い笑って脳トレだ飯村孝一まだ負けぬ米寿を越えて祖父のほら川原清道祖神銀杏落葉を楽しめり森静江歴史館銀杏さくさく踏みにけり飯村昭子小鳥来る私は視野の一部分竹内幸子柚子たわわ曲りくねりて猫の路瀬谷博子小春日のデイ検温の速さかな岩下金司先頭は幼鳥と聞く冬の雁田口勝元ギャーと言う声を発して飛び下りる龍神ジャンプ眼下に揺れる薗部光子今日もまた短歌が浮かぶ八十路坂喜びだいて健康一途富田欽子ランドセルカタカタならせし幼孫は今年は高一恙なく在れ杉山みちこ境内の銀杏大樹を影となし西に入りゆく真赤な太陽枝不美ほうけたる尾花にからむからすうり赤き実をつけ夕映えの農道島愛子老いの身は忘れる事が多くなりそれでも家族は労りくれる坪井きよ子「お野菜も食べてね」とお願いす孫に重なる食育活動萩谷登喜子久々の日塩道は黄葉紅葉輝き見つつ走りゆく旅冨田佐智子この旅の為に賜りしと思ふまで秋のひと日の穏やかにあり渡辺千紗子声たてて笑まふ幼に病む夫は負けじと競ふ夫も笑顔に大森久子ふるさとの山より来たる山百合はさ庭に咲きて香り放てり青栁京子雨降りてしっとりとせる地の面には岩松よろこびみな葉を開く所美惠子先祖さま一町歩の田畑手作業せし苦労せしらむ感謝したれり山形式妙如意輪観音像は、観音菩が救いのために変化した姿の一つで、意の如く願いが叶う玉「如意宝珠」と、仏の教えを現す「法輪」を持つことが名称の由来となっています。その姿は、六本の腕を持ち、右手を頬にあて物思いに耽る思惟のポーズをとり、右膝を立てて蓮華座に座るというもので、「人々を苦悩から救い、あらゆる願いを叶えてくれる」仏様とされています。小松寺に安置される国指定重要文化財「木造浮彫如意輪観音像」は、九世紀に唐(中国)で制作されたものとされています。縦八・五センチメートル、横七・三センチメートル、厚さ一・三センチメートルの小さな板材(白檀材と伝えられている)の周囲を額縁状に彫り残し、その内側に如意輪観音像を浮彫したもので、高髷には群青、唇には朱、髪筋と髭には墨が施されています。観音像そのものは、像高六・四センチメートルの小さなものですが、精緻な浮彫は驚くほど立体的で、肉どり豊かな容貌や体躯からは逞しささえ感じさせられます。像の裏面には、水戸藩二代藩主徳川光圀による貞享四(一六八七)年の荘厳銘が彫られ、「水晶をもって荘厳を加えた」旨が記されています。寺伝によると、この像は内大臣平重盛の持念仏であり、平家滅亡の際にこの地に逃れた平貞能が、故主重盛の菩提を弔うために開いた小松寺に伝えたとされています。解説文/町文化財保護審議会会長小山映一問合せ教育委員会事務局?029-288-3135指定年月日/明治四四年八月九日所在地/城里町上入野管理・所有者/小松寺国指定重要文化財「木造浮彫如意輪観音像」城里町の文化財さんぽ(一九)もくぞううきぼりにょいりんかんのんぞう