ブックタイトル広報さくらがわ 2016年11月1日号 No.267
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広報さくらがわ 2016年11月1日号 No.267
俳句【桜川市岩瀬俳句会】水音に風音に秋深みゆく三代みちよ終戦日蛸はまっすぐ泳きをり渡部千恵子黄金波筑波の風を平らにす萩原きしのひと仕事台風あとの夏落葉入山ひろ子天高く輪を描きたる鷹の舞ひ小林啓治【茂山俳句会】夕闇や蛙声に替はる虫の声吉原京子秋めくや木目に流る釘の錆宮本芳江風の盆男踊りは案山子立ち海老沢静夫生きざまのつるりとのどへ衣被君島真理子推敲の一句に更ける夜長かな鈴木つぎ亡父読みし論語我読む夜長かな金子弘毅長き夜や深夜便との友になり植竹ふみ秋簾暮らしの嘘をかくしけり吉原秀子鵙高音天の声聴く齢かな皆川一女草の花昨日のやうに今日も生き鈴木ノブ子秋草の背丈ほど伸び売地かな今井繁子生前の思ひ出尽きぬ夜長かな大関くにひともとの紅葉に遅速ありにけり松崎いま筑波嶺の風に揺れゐる蕎麦の花宮本立男車庫に入れ無事一日や虫しぐれ海老沢幸子猪や瓜坊つれて庭歩く竹林てる茎のばし開かんばかり曼珠沙華塚本ゆき子裸婦像の起伏をのぼる蝸牛飯山昭短歌【岩瀬短歌会】かはたれのインターラーケンに旅装解き脱け殻のごと眠りむさぼる小林美瑳子雨上りを待ちしとばかり黄揚羽の戯れつつ舞う七月半ば石田守子雷雨去りて梅雨明けるらしコバルトの空に大きな虹の立つ見ゆ泉三郎中禅寺の湖畔に近き竜頭の滝岩を噛むこと今も変わらず萩原きしのつゆあけ草とふ別名を持つたちあふひ梅雨を待たづに咲きはじめたり広沢日出子人生を楽しむために短歌はある磯田先生の言葉が響く浜野和操仕舞湯にひたれば睡魔のおそいきて二、三秒間浮遊したりぬ渡辺しな子軒先に鶯の三声清らかに早起きて待ちし今日の幸せ山田しげの甘き香の梔子の花開きゆくひと雨欲しき水無月の庭古賀澄孫のあおぐ団扇の風に流されて蛍たちまち草生に消ゆる瀧井幸子山間の青葉のトンネルを走りゆく差し込む光白く流れる浅賀順子秋の日に芋鍋囲むを楽しみに去こ年ぞより多目に里芋蒔きぬ鈴木英雄飛行機の爆音高く聞こえるも白雲かかりて姿は見えず飯田良江父母のねやは匂いも影もなし帯戸をしめて「おやすみなさい」榎戸正江陽を返す背せ戸との小川の水底に杳とおき日のまま川かわ蜷になすめり大久保富美江【一般投稿】木犀の匂う庭先孫たちの遊ぶ声する夕遅くまで袖山千鶴子さくらがわ2016.11.115