ブックタイトル広報おおあらい 2016年10月号 Vol.538

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概要

広報おおあらい 2016年10月号 Vol.538

おおあらい歌壇●勝山一美選町長賞拡張を終えし街路は海に向きくもりのち晴れのように明るし永町十六区身内ゆみ〔評〕大洗町内では海と高台をつなぐ道路が拡張されている。広々とした風景は「くもりのち晴れ」とする明るさを巧みに詠み込んでいる。教育長賞お囃はやし子とアニメソングの不調和も八朔祭り盛りあげており金沢一区古渡節子〔評〕日本的と西欧的とでは、不調和であろう。けれども八朔祭りは総じて賑にぎわいをみせているのだ。奨励賞北の地に嫁とつぎしひとの年賀状寄りそう二人に幸あれと祈る永町十三区田山和枝〔評〕青森戓は北海道へと遠く嫁いでいったひとの年賀状に倖しあわせを祈る一首である。婚こんか家にて網に捕えし渡り蟹がにむすめせはしく湯ゆがき掻してをり桜道猿田彦太郎〔評〕嫁ぎ先の娘が渡り蟹を懸命に熱湯であくを抜いているというのだ。山車を引く子供の声の弾みいて八朔祭りいまさかりなり新町十区打田照子〔評〕八朔の山車をひく子供らの声がしきりに聞えてくる。その声は弾むばかりに。八朔の磯節パレードにぎわいてゆかたの波がよせくるごとし髭釜十区田中照子〔評〕先の歌と同様、その有様は「ゆかたの波が押し寄せてくるようだ。」という。ゴッホの絵知る筈もない愛犬とギラリ輝く海を目指しぬ祝町吉川和〔評〕ゴッホの絵とはどんな景であろうか。犬を連れた作者は輝くばかりの海に向かっているという。いかづちのはげしき雨に濡ぬれながらブーケンビリアしきりに揺ゆらぐ永町六区鬼澤のぶ子〔評〕いろ彩やかなブーケンビリアの花は揺らいでいる。雷鳴とどろく中に。ここちよく松の林を吹きぬける浜風親し歩をゆるめおり寺釜九区三村住江〔評〕海岸通りに小さな松林が続いている。心地よい風に吹かれながら作者は歩むのだ。――――――◇――――◇――――――古里を遠く離れて住む日々のとりわけ海の恋こいしかるかも勝山一美町長賞・教育長賞・奨励賞選者水戸市宇野四樹(茨城歌人会)ぼくとわたしのちびっ子ギャラリー恵泉保育園5歳児0.1歳児1.2歳児3歳児4歳児敬老の日プレゼント(手形で製作)♪♪(19)広報おおあらい2016.10.12