ブックタイトル広報さくらがわ 2016年10月1日号 No.265

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概要

広報さくらがわ 2016年10月1日号 No.265

俳句【大和俳句会】極貧の昔懐かし終戦日安達幸子曾孫来てにぎやかなりし夏休み代田としもくもくと果なく生きる夏の雲鈴木登美子縁側に並び西瓜の種飛ばし岩渕のぶ子【一般投稿】旧友の真心のせた宅急便頬名短歌【花の室木崎集】かうかうと照る月読み願かけてしづかに祈り義経消えぬ塚田沙玲飯盛りて直ぐにたいらげ息このことばポツリ「どうも」がじんわり染みて石浜今日子南京町モンローウォークで歩めども泡とはじけた「おばちゃんどいて」大久保まさ子想い出はいずれも刻の止どまりて逝きたる君の面影は若し高昌音楽祭ステージに立ち深呼吸〈花の歌〉弾く緊張の渦塩谷明子涌き上る入道雲を載せてゐる野口英世の髪型がいや松田早苗腰痛い?そんなの知らないいそいそと遊びにいそしむ今日は茶道へ塚本幸子母の日に弥勒菩薩の切り絵して我が手なるにそっと手合わす西岡和子年ふるに父母の卒塔婆は朽ちはてぬ荒草しげる野道の先に野村幸男幼き日アセチレン匂う夜店あり母の手引っぱり風鈴を買う山田洋子盆すぎて涼風かそけき庭の辺に虫の音聞きつつしばし目をとず奥田豊子テーブルに舞い散る木の葉えり分けて雑誌にはさみ傘寿の記念間々田久子草書体のつるは地をはい赤い色の朝顔二つ秋の陽ひを吸う田村敦子四十路にはひとり合点の日々おくり写真のわれは鬼もどき顔田村ひろみ【岩瀬萩歌会】コロコロとペンは転びて床に落つ歌詠む一刻夜半の静寂大関節子僧の打つ鐘しよのうひびきと読経に心しづかに夫三回忌安達悦子白き花咲き終りいてどくだみは峽の流れに沿いて群なす安達すみ子娘こに乞はれ卒寿の吾が味乳茸汁オール電化のキッチンに立つ坪井ゆき子通院の明け暮れなれど久方に友の来るとふ浮き立つ心長谷川玲子百日紅の赤きを花瓶に娘こは挿して帰りし玄関明るかりけり石川喜代【一般投稿】ほのぼのと夜空に咲いた光明はかわる事ない真正の月鈴木省一俚謡【さくら俚謡会】戦後日本の平和の証し防衛相はハイヒールみなの川遊父の手紙は旧仮名遣い過ぎる月日や香る菊岩瀬絵都女風にゆるてる野菊を手折り遠い思い出あげた愛ひ人と一木みどり干し物取り込む手首を撫ぜる秋の夕日がすきとおるいなばない出雲大社で婚活会議暫しご容赦神無田月哲人さくらがわ2016.10.115