ブックタイトル広報みと 2016年10月1日号 No.1391

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広報みと 2016年10月1日号 No.1391

▼水戸城歴史的建造物整備プロジェクトについて、歴史文化財課の職員が解説します―水戸駅前にお城があった?御三家水戸藩の居城、水戸城がありました。範囲は、今の水戸第一高等学校から弘道館までの一帯です。かつては御殿や櫓などの歴史的建造物が建ち並んでいました。水戸駅北口から、わずか200mの距離です。水戸駅前の三の丸地区には、お城があったんです。土塁や堀など、水戸城の遺構が現在も残り、かつての風情を偲しのばせていますが、建造物の多くは、明治時代以降に失われてしまいました。そのため、市では、ありし日の水戸城周辺の姿を再現する、水戸城歴史的建造物の整備プロジェクトを進めています。―大手門・二の丸角櫓とは?大手門とは、お城の正面玄関にあたる門のことです。弘道館の正門と向かい合う場所に建っていました。二階建てで、水戸城では一番大きな門でした。大手門を復元することによって、弘道館に来場される方が、大手門方面にも足を延ばし、お城の歴史と風景をより一層楽しめるようになります。二の丸角櫓は、現在の茨城大学教育学部附属小学校の南西の隅に建っていた二階建ての櫓で、水戸駅から最も近い距離にある歴史的建造物です。整備後は、水戸駅北口ペデストリアンデッキから眺めることができます。―どうやって復元する?残されていない建物をどうやって復元するか、気になりますよね。実は、遺跡の発掘調査や古い絵図、写真などの記録をもとに、古建築や歴史の専門家が話合い、設計図を作成していくんです。工事は、日本の伝統的な工法で進めます。在来工法といって、使う部材や場所、構造などを、ほとんど当時のままにつくる方法です。調査や研究を重ねて、発掘で出土した瓦と同じものを使うなど、細かな部材まで注意を払いながら建てていきます。―整備にあたって一言本市は関東でも有数の城下町として発展しました。今回の水戸城歴史的建造物の整備によって、長く失われていたまちのシンボルである水戸城周辺の風景がよみがえります。大手門の完成は、平成31年度を予定しています。ぜひ楽しみにしていてください。市では、「水戸城大手門、二の丸角すみやぐら櫓、土塀整備基本計画」を策定し、水戸城大手門、二の丸角櫓、土塀の整備を進めています。問合せ/歴史文化財課(?306・8132)よみがえる水戸城水戸城大手門・二の丸角櫓を復元特集【発掘調査】復元設計図の作成に必要なデータを得るために、これまで4回の発掘調査を行っています。発掘では、水戸徳川家の家紋である三つ葉葵の瓦など、江戸時代の大手門の部材が出土しています。また、瓦を積み上げた「瓦塀」と呼ばれる巨大な塀が出土するという大発見もありました。歴史文化財課薄井俊平2016. 10. 1広報みと6