ブックタイトル広報 古河 2016年10月号 No.133
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広報 古河 2016年10月号 No.133
古河市長菅谷憲一郎市長コラム………………………………改革改善への挑戦もうすぐ任期満了を迎える私だが、振り返れば毎日が「改革改善」への挑戦だったような。印象に残るいくつかを紹介したい。就任してまもなく、保育園代表数人から「子どもが奪われる。幼稚園に『認定こども園』を認めないでくれ!」と迫られた。これに私はやんわりと「幼稚園で保育ができる心配より、もっと怖い話があります。子どもがいなくなりますよ。20代・30代の若い人が古河市から出ていっているんです」と前置きし、「若者に選ばれるまちづくりを一緒にしませんか?」と待機児童解消への協力を求めた。年が明けて1月。友人宅に寄ったら「去年、教室のストーブが壊れてしまったの。子どもたちはジャンパーを脱がずに勉強しているのよ。可か哀わい想そうだから早く直して!」と、毎朝2人の孫を送り出すおばあちゃんに懇こん請せいされた。2月。学校を訪問すると、廊ろう下かですれちがった先生から「もうすぐ教室のストーブが使えなくなります。灯油代をください」と深刻な顔でにじり寄られた。すぐに、修繕費と灯油代を増額したが、130億円の文化センターを建設しようとした古河市が、なぜ?の思いでいっぱいだった。真夏。公立保育所(7施設)を訪問したら、古いクーラーがカラカラと機械音を鳴らして暑い空気をかき回していた。たくさんの乳幼児が昼寝中。足の踏み場がない。ウチワで必死に扇あおぐ先生も寝ている子どもも、どちらも汗いっぱい。瞬時に「熱中症」の3文字が浮かび、冷や汗が流れた。即、古いクーラーを修繕し、新品も増設した。12月議会全員協議会。学校への「クーラー設置」案に、声を強くして反対した議員がいる。理由は、「体温調整ができなくなる。家庭と同じことをしては汗をかかなくなる」と、おかしな持論を語ってくれた。議場もクーラーをガンガン効かせているではないか。根性物語は過去のものだ。消防団員の確保が容易でない。せめて家族の理解が得られるようにと「家族手当・月5000円支給」案を議会に上程。これに同派の別の議員が「他と差がつく。認めない(古河市の消防手当は県内トップレベル)」とし、演壇で「反対討論」を延々とやった(RCCテレビで放映)。消防団員の意識は非常に高い。それゆえに市民は安心して暮らせる。夜中の火災・水防出動、訓練、行事、見回り等がたびたびあっても、報酬はわずか月額1万数千円ほど。命がけの有償ボランティアなのだ。改革改善を推進し、どこよりも魅力ある古河市にするには、何よりもまず「政治家の意識改革」が必要と思えてならない。▲子どもたちの輝く未来のために12広報古河2016.10.1