ブックタイトル広報かすみがうら 2016年9月号 No.138

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概要

広報かすみがうら 2016年9月号 No.138

文芸ひろば詠歌の紹介千代田俳句同好会昼寝覚原稿用紙は空のまま櫻井筑蛙一声に立ち上がりたる神輿かな中島暉子街並を豊かに繋ぐ百日紅萩原初枝遠き日の初恋の道カンナ燃ゆ福田妙子雨も好き炎天も好き野菜畑山内勝昭紫陽花俳句会散策や力みなぎる秋の蝶飯田功それぞれの塩加減あり梅を干す久保庭悦子湯上りの頬にやさしく秋涼し車田きみさくさくと梨食はむ音の小気味良し福田宏通出島短歌会採血をすれば気になるいくつかの数字上りて一人気をもむ飯島ヒロエ秋草の描かれている襖絵に庭の新月光りそめたり岡田恭子お互に呆けが来たなと思いつつそうねそうねと夫との会話名倉子夏の日の路地から路地をどこまでも歩いてみたら猫に出合えた浜田留子投稿作品山裾に沈む夕陽に心して過ぐる一日の幸を思へり石塚清山路にて笑まい在せる石仏に心癒さる京の山寺沽野はつ子秋匂におう夜明けの涼に身を置けば百合の香あまき白青の空吉田正道今もなお太平洋の激戦の海に幾多の御霊語らず中島良平曜日など関りのない生業を真摯に生きた二万八千八百余日菅谷咊子明日の農良酒の助太刃借りる父やまぐちいさむ新鮮な夕餉の秋刀魚箸はづむ扶美世▼投稿作品(俳句・短歌・川柳)を募集しています。10月5日水までに情報広報課(〒300-0192大和田562番地)へお願いします。なお、応募多数な場合には掲載されない場合がありますのでご了承ください。市民学芸員が行くシリーズ?わがふるさと史宝をたずねて歩崎歴史と伝説の景勝地歩崎坂(歩崎)が最初に記録に登場するのが『常陸国風土記』です。茨城郡の条の「東は香島、南は佐さがのながれうみ我流海」のくだりです。夢の浮島・大山の秋月・香取の森・牛堀の帰帆・天王崎の夕照・高須崎の児松に包まれた三又沖の眺望、そして思いを有名な霞ヶ浦の沈鐘の伝説に馳せる景観は、まさに霞ケ浦随一です。昭和8年には、茨城県指定名勝第一号を受けています。今でも昔と変わらぬ景観を呈している歩崎を、ぜひ一度訪ねてみてください。信仰集める歩崎観音出島半島突端部の、歩崎という呼称は、三又沖を航行中の船が暴風によって沈没寸前になった時、船主が大声で「南な無むかんぜおんぼさつ観世音菩薩」と唱えると観音様が水上を歩き、船を近くの崎に無事着岸させたという伝説に因みます。以来、人々は、「観音様が歩いて着いた崎」いうことからこの地を歩崎と呼ぶようになりました。歩崎には、歩崎山長禅寺が建立され、歩崎観音として水難除け・安産信仰を集める祈願寺となっています。青見12かすみがうら寺伝によると歩崎観音は、文明7年(1475年)の開山で本尊は十一面観音菩薩像(市指定文化財)で33年周期の御開帳でありましたが、平成24年8月16日に31年ぶりに御開帳され今では毎年御開帳されています。石造物・土浦藩・土屋氏寄進の常夜燈江戸時代の舟運の活発さを物語る遺物です。・映画「米」の撮影記念碑美しい自然、文化を背景に昭和30年頃の農漁村の人々の生活が描かれており、当時がしのばれる映画です。・保護官有林碑境内付近の山林は、風光の美にとどまらず漁夫や船人の目標として重要でした。明治13年には、霞ケ浦周辺の人々の熱意でこの山林の払い下げが取り消され、保安林の指定を受けました。・帆引き船の父折本良平の碑霞ケ浦の風物詩にもなった帆引き船の父で、少人数でたくさんの漁獲を上げられる漁法を称えた記念碑です。(深井征一郎)問郷土資料館?029(896)0017