ブックタイトル広報しろさと 2016年9月号 No.140

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概要

広報しろさと 2016年9月号 No.140

しろさと広報2016年9月16俳句短歌川柳ほうそうてんねんとうしゅくざちんあばはやしどやすさかだるかねにししおごゆうはしだしべかた「古内大杉ばやし」町指定無形民俗文化財ふるうちおおすぎいかすここはたつまつまとわかめす湯上りの匂ひまとひて夕端居仲田まちゑ月涼しライン下りの緩やかに綿引英子海色の若布と和へて胡瓜揉み鯉渕寿美恵蝉時雨子等の声待つ小学校瀬谷博子生き様は千差万別蝉しぐれ今瀬多代美いい気持老いた今ではマッサージ富田多蔵ドックにてだれにもいえん胃炎だと飯村孝一山車の子の大揺れとなり曲りけり森静江蝉時雨日光街道杉並木飯村昭子蝉しぐれつばのまっ赤な野球帽竹内幸子孫選手全国ライフル広島の夏岩下金司静けさや山湖は夏の景をなす田口勝元語り部と同じ世代の敗戦忌寺門孝子野良仕事家事は二の次忙しく働き過ぎし日日々懐かしむ薗部光子山が好き連なる峰にカラス舞う自然の恵み澄みきった空富田欽子暮れなずむ里のお寺の鐘の音に野に棲む雉子のケンケンと鳴く青栁京子在りし日の夫と旅せし佐多岬なつかしみつつテレビに見いる枝不美赤沢江の荒れたる土手の草を刈る夫の頭上を白さぎの舞う島愛子夏まつり笹につるせし短冊に幼の願い空への旅を坪井きよ子ユニホーム色鮮やかに始まりぬ地球の裏の五輪大会萩谷登喜子病苦より解き放たれて弟は面差し優しく微笑む如し冨田佐智子庭石に落つる青梅ジャンプして悲鳴微かに聞こゆる如し所美惠子花しょうぶ娘が買いくれて息子が植えし来年の花夢みて生きむ山形式妙ごぶさたの姉を思ほひ心にてわびつつ畑に汗流しをり杉山みちこ月見草ひらく傍に葉を閉づる草ありやさしき夕風のなか渡辺千紗子やわらかに青空に映ゆネムの花亡き人偲ぶ梅雨晴の日を大森久子稲敷市阿波に鎮座する大杉神社は、昔から海上安全・豊漁祈願、また疱瘡(天然痘)除けの神として県外にまで広く信仰され、そこで演奏されるお囃子は「大杉ばやし」、「あんばばやし」等と呼ばれ、大杉信仰と共に各地に広まっていきました。城里町下古内の宿と安渡に伝承された「大杉ばやし」も、前述の大杉信仰を源流としています。町指定文化財の「古内大杉ばやし」は、昭和六〇年のつくば科学万博出演を機に、下古内に伝承されてきた「大杉ばやし」を、新たに「安渡ばやし」、「宿ばやし」、「新古内ばやし」の三つの曲にまとめたものです。いずれの曲も、大杉信仰を象徴する「天狗の面」を竹竿の先に高くかかげ、大太鼓・小太鼓・酒樽・笛・鉦をもって演奏する賑やかなものです。中でも「安渡ばやし」は、祭りの衣装に提灯を持つ子供達の踊りが愛らしいものとなっています。昭和六一年には保存会が結成され、旧古内小学校の児童が中心となり「古内夏祭り」等で演奏されてきました。小学校閉校後は、古内地区に住む小・中学生や保護者等により伝承されています。今年は、一〇月二二日(土)午後一時から、常陸大宮市北塩子の「西塩子の回り舞台」(大宮公民館塩田分館グラウンド)で開催される「茨城県郷土民俗芸能の集い」での演奏が予定されています。解説文/町文化財保護審議会会長小山映一問合せ教育委員会事務局?029-288-3135指定年月日/昭和六二年四月二八日所在地/城里町下古内管理・所有者/古内大杉ばやし保存会町指定無形民俗文化財「古内大杉ばやし」城里町の文化財さんぽ(一六)城里町の文化財さんぽ(一六)ふるうちおおすぎ