ブックタイトル広報 常陸大宮 2016年8月号 No.143
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広報 常陸大宮 2016年8月号 No.143
いしざわだいいせき~石沢台遺跡の発掘調査の成果を報告します~平成27年8月から9月にかけて、石沢地区での市道改良事業に伴い、石沢台遺跡第2次発掘調査が行われました。このほど、その成果がまとまりましたのでお知らせします。石沢台遺跡では、平成24年度に住宅用地造成工事に伴って発掘調査が行われ、奈良・平安時代の住居の跡5軒他が確認された経緯があります。今回の調査では、この集落がさらに広がりをみせることが確認されました。同じ時代の住居の跡が2軒確認され、第1次調査と合わせて7軒が確認されたことになります。また、鎌倉から室町時代の生活の痕跡も確認されています。その中でも特に注目すべき点は、1本の溝の跡です。この溝やげんぼりの跡は、断面がV字形をしていて、薬研堀と呼ばれるものでした。薬研堀は、外敵の侵入を防ぐ効果が高く、戦国時代等の城館に造られるものであるため、薬研堀が確認されるということは、ここに城館が構えられていたという可能性が高くなります。▲調査区全景(西から)▲確認された薬研堀部垂城宇留野城石沢館前小屋城これを受けて、改めて教育委員会が調査区周辺を調べたところ、各所に城館の名残が見つけられたため、この付近いしざわだてを石沢館と名付けました。へたれじょううるの大宮地域の戦国時代の城跡としては部垂城、宇留野城じょう、まえごやじょう前小屋城が特に知られていますが、この三城を扇に例えるかなめと石沢館は要に位置し、那珂川沿いの小場城へとつながる交通の要衝であったことも判ります。発掘調査の成果からは、地域の新しい一面を垣間見ることができました。今回の発掘調査では、たくさんの方にご協力いただきました。これらの成果は私たちのふるさと常陸大宮市の成り立ちを知るための貴重な資料となります。今後ともご理解とご協力をお願いします。小場城▲城館の位置関係図■問い合わせ■生涯学習課歴史文化振興室緯52‐1450広報常陸大宮5平成28年8月号