ブックタイトル広報なか 2016年8月号 No.139

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広報なか 2016年8月号 No.139

ふるさと大使の「那珂良し来良し」♪那珂ふるさと大使通信なかよしこよしVol.5問い合わせ音楽家長なが須す与とも佳かさん(東京都在住)私が尺八や琵琶と出会ったのは、小学四年生のとき。母が急に尺八を習い始め、本米崎の祖父母の家からは琵琶が出てきたのだ。尺八や琵琶というと、私よりも先輩の皆さまは虚こ無む僧そうや耳なし芳一という意見が多いかもしれない。演奏家になりたい!と将来を決めた矢先、「琵琶は映画の印象が強くて音が怖いのよね」「尺八?だめだめ、眠くなっちゃって」と演奏会のチラシすら受け取っていただけない現状を知る。「このままでは自国の文化が消えてしまうかもしれない」。これを機に、私の新たな試みが始まった。それは学校公演。先入観のないうちに、自国の楽器や音楽に触れてもらい、楽しい・面白い・格好良いと感じてもらえたら何かが変わるのではないかと思ったからだ。訪問先の全面的な協力のもと、那珂市はもちろん全国各地(来月は南九州の学校を訪問)の保育園から大学まで、のべ5万人を越える若者に出会う機会をいただいている。この出会いによって和楽器の印象を決定づけてしまうかもしれないのだから、私の責任は重大だ。必ず尺八体験をしてもらうのだが、未就学児でも音は出る!!音を出せた瞬間、目を真ん丸にして喜ぶ子どもたち。その様子を見て自分もと頑張る子どもたち。目を輝かせながら感動の連鎖を引き起こしていく瞬間に立ち会えるのは、幸せなことだ。9月16日は月見の会に出演させていただく。今年度は那珂市の学校も訪問予定だ。私の活動は、砂漠に花の種を植えているようなことかもしれない。しかし、実家の稽古場では11歳から70代のお弟子さんたちが和楽器を楽しんでいる。那珂市の皆さまにもぜひ渡していきたい。和楽器という名の小さな種を。秘書広聴課秘書グループ?298・1111(内線423・424)広報なか8月号11