ブックタイトル広報 古河 2016年8月号 No.131

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概要

広報 古河 2016年8月号 No.131

農業委員レポート60歳からのチャレンジ~荒れ地に稲穂が実る日~今、増え続ける耕作放棄地が大きな問題になっています。そんな荒れ地を放っておけなかいこんよみがくなり、次々と開墾し立派な水田に甦えらせている人を紹介します。大堤在住の小倉文治さん(63歳)です。元は会社員で、農業委員の経験者でもあります。現在は、妻の弘子さんと二人で7万5,000平方メートルの農地で稲作と、ホウレン草やカボチャなどを栽培しています。▲荒廃農地を水田に再生します▲再生した水田の田植えが終わりました。実りの秋が待たれます▲小倉文治さんご夫妻小倉さんは農業委員としての活動の中で、こんなにも多くの耕作放棄地があるのかとあらためて危機感を覚えたそうです。そして、60歳の定年を機に、少しでも減らせないものかと本格的に荒れ地の開墾を手がけました。まず、自分の水田の隣の耕作放棄地から開墾し始め、市役所農政課などと連携しながら少しずつ増やしていき、今の面積になったとのことです。開墾といっても、そう簡単にできるものでよしはありません。背丈よりも大きく伸びた葦たや草を刈り払い、溜まっているゴミを片付ける……。それが最大の難関で、苦労の末にやっと田植えまでこぎつけたそうです。その後は、どんどん育っていく苗の豊かな緑に心が満たされ、達成感を味わうことができたといいます。小倉さんは、この先、「後継者を育てながらさらに規模を拡大して、野菜作りも手がけてみたい」と意気込みを語ってくれました。「耕作放棄地を減らすためには、農業委員会、関係機関、所有者や耕作者が連携を図り、農地の集約と環境改善を推進することが不可欠であると考えています」と耕作放棄地を減らすための計画を練っている小倉さん。60歳からの夢あるライフワークは、明るい未来へと広がっていくようです。こがねもうすぐ、黄金色の実りの秋がやってきます。大地を耕し作物を育てていくことこそ、はぐく農地を守りたくさんの命を育つなんでいくことに繋がっているのだと感じられました。広報古河2016.8.1 9