ブックタイトル広報 古河 2016年8月号 No.131

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概要

広報 古河 2016年8月号 No.131

「駅西には文化遺産がたくさんある。高齢者が多いし家も古い。いざというとき、市民や文化財を守れるのか?」「朝夕の通勤時間帯は、消防車や救急車の到着が遅い。駅西に消防署がないからだ」「先の火災で9棟が瞬またくた間まに延焼した。人災だ」「駅西に消防署があれば、駅東も安心。菅谷市長は消防署をつくる気があるのか?」タウンミーティングでの厳しい意見だ。合併後の古河市は、「事前質問」に対して答弁書を「読むだけ」の行政懇談会を開催していた。会場に入るには役員の「推薦」が必要だったので、参加者があまりいなかったと聞く。当然だ。そんな懇談会が面おも白しろいはずがない。それゆえに私はこれまでの行政懇談会を、役員推薦のいらない「だれでも参加OK」、事前に質問内容を通知しない「当日質問OK」のタウンミーティングに改めたのだ。タウンミーティングには、毎年約1200人の市民参加をいただいている。当日は何が飛び出すかわからない。ときには叱しかられたりで大変だ。それでも部課長は行政の「プロ」。へたな答弁が許されない。緊張の2時間。夜が長い。かつて茨城西南地方広域市町村圏事務組合(合併前:構成11市町村)は、消防本部を古河駅西(横山町)に置いていた。ところが旧古河市が古河市合併前に、「駅西に消防署はいらない」とし、中田地区(現在の場所)への移転を決めたのだ。これに当時、総和町長だった私は「古河市の本丸は駅西でないのか?総和町も西部に人口が集中している。駅西から消防署をなくしてはいけない!」と強く反対したのだが、「市議会も同意している。すでに建設地を購入済みだ」と言い切り、移転が強引に進められた経緯がある。いまになって「なぜ駅西に消防署をつくらないのか?」と迫られるのが、とても辛つらい。旧古河市を除く他市町村は、消防本部の移転に賛成でなかったのだから。私は市長に就任して以来、市民の切実な願いに応こたえるため、西南広域消防を構成する首長や議員たちに、駅西への「消防施設」整備をひたすらお願いしてきた。そして4年目にしてようやく建設の見通しがたったのだ。西南広域消防の仲間たちに感謝せずにはいられない。タウンミーティングは市民と行政の「直接の対話」だ。市民のみなさんの熱い声が、私や市幹部職員を真剣にさせ、ときには背中を押してくれる。どうか気軽に参加し、意見してほしい。古河市長菅谷憲一郎市長コラム………………………………▲西南広域消防本部古河消防署「私たちが市民の生命・財産を守ります」熱い声に背中を押されて12広報古河2016.8.1