ブックタイトル水戸商工会議所会報 2016年7月号 vol.657

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水戸商工会議所会報 2016年7月号 vol.657

6月4日、常陽藝文ホールで「きれいになった千波湖で何ができるか考えよう」をテーマに「千波湖シンポジウム」を開催した。会議所では、平成23年から水戸市の環境問題に関する取り組みをスタートさせ、環境委員会(櫻場誠二委員長)主管による千波湖の水質浄化実験、調査事業などの実施を踏まえての開催となった。最初に市内の小学生によるポスターコンクールの表彰が行われ、続いてドローンを用いて撮影した千波湖のプロモーション映像を上映した後、アスリートや専門家らによるパネルディスカッションを行った。パネリストからは千波湖に対してさまざまなアイデアが寄せられた。■田山寛豪氏(リオ五輪トライアスロン日本代表選手)千波湖をトライアスロンの会場として考えた場合、湖はもちろん、湖畔には走路も確保されており、とてもいいシチュエーションだと思う。大会の開催を契機に水質や周辺の環境が改善された事例もあるため、大会が開かれれば千波湖ももっといい湖になると思う。■萩山鉄也氏(茨城大学漕艇部)もし千波湖でボート競技を行うとすればナックルフォアという転覆しにくいボートが良いと思う。地元大学の対抗戦などができれば学生も巻き込んでにぎやかな催しになるのではないか。■小圷のり子氏(弘道館職員)千波湖八景を定めた徳川光圀公や、偕楽園を造成した徳川斉昭公など、江戸時代の藩主たちは、千波湖に船を浮かべ、湖上からの景色を楽しんだといわれている。また江戸時代後期には庶民の間にも広まり、夜船を出して千波湖を楽しんだという記録もある。舟を使って千波湖を楽しむことは歴史的にも由緒ある楽しみ方であり、私たちも実践してはどうだろうか。■真田武幸氏(ミズベリング事務局)世界各地では水辺を楽しむ文化がある。一方日本では水辺は危険で近寄らせない風潮があったが、近年規制緩和が進んできており、全国的に水辺の活用がはじまった。川床を作ってビアガーデンのように活用する事例もあるので千波湖でも可能ではないか。コーディネーターを務めた三上靖彦観光振興委員長は松下幸之助氏の言葉を引用し「夢は必ずかなう。そのために努力する。私たちも今日描かれた夢をかなえるために、一つ一つ課題をクリアしていきたい」と感想を述べ、櫻場委員長から「平成30年の世界湖沼会議茨城会議に向けて、千波湖でも新たな取り組みをスタートしていきたい」と総括が述べられた。東部ブロック協議会では、会議所創立120周年を記念して、東部地区の歴史や見どころを広く周知し、改めて郷土の良さを認識するため、「街あるきマップ~水戸市東部歴史めぐりぶらり散歩道~」を発刊した。マップには、名前のとおりマップを片手にぶらりと散歩できる2つのコースが紹介されている。下市・吉田コースは、備前堀に架かる橋を渡り、徳川光圀公ゆかりの常陸国第三宮吉田神社や薬王院、常照寺のほか、神社・仏閣・史跡など25カ所を巡るコースになっている。城東コースは、那珂川沿いを歩くコースで、記念碑が建てられた常陸山谷右衛門や横山大観生誕の地を、川風を感じながら散策できる。下市にゆかりのある偉人や、見学できる蔵元・展示館なども紹介しており、最後のページには、東部地区の主なおまつり・イベント情報を掲載し、盛りだくさんの内容となっている。6月23日には、フェリヴェールサンシャインにおいて、完成披露会を開催した。披露会では、高橋市長をはじめ、来賓の方々からあいさつをいただき、和田会頭と八文字会長からは、マップ作成に関し、尽力いただいた方々へ感謝の言葉が述べられた。マップ制作にご協力いただいたオカダ時計店の岡田氏からは、掲載内容を詳しく解説いただき、続いて行われた昼食会では、参加者どうしの交流も深められた。また、会場内に水戸の120年を紹介した11枚のパネルを展示したところ、参加者の昔を懐かしむ会話盛り上がるなど、終始和やかな雰囲気だった。今回発刊したマップには、地元の方でも知らなかったことが掲載されるなど、意外な再発見につながった。今後、このマップを片手に、多くの人が東部地区に訪れることを期待したい。水戸商工会議所創立120周年記念事業水戸商工会議所創立120周年記念事業・東部ブロック協議会「千波湖シンポジウム」開催「水戸市東部歴史めぐりぶらり散歩道」▲定員300人の会場はほぼ満員で大盛況となった街あるきマップ発刊&完成披露会開催▲完成したマップ(今月号に同封)▲完成披露会の様子3水戸商工会議所会報No.657 2016年7月