ブックタイトル水戸商工会議所会報 2016年6月号 vol.656
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水戸商工会議所会報 2016年6月号 vol.656
5月当所調査日5月9日~24日LOBO早期景気観測業況DIは、横ばい圏内の動き。熊本地震の影響もあり、慎重な見方が拡がる5月の全産業合計の業況DIは、▲22.8と、前月から▲1.8ポイントの悪化。熊本地震の影響が大きく、ゴールデンウィークの観光需要の落ち込みをはじめ、小売業やサービス業、製造業など広く業況の押し下げ要因となった。金融市場の不安定な動きに対する懸念は和らぎつつあるものの、受注機会の損失や人件費上昇など人手不足の影響拡大、消費低迷の長期化、新興国経済の減速などから、中小企業のマインドは依然として鈍く、横ばい圏内の動きが続いている。先行きについては、先行き見通しDIが▲23.8(今月比▲1.0ポイント)と悪化を見込むものの、「好転」から「不変」への変化が主因であり、実体はほぼ横ばい。公共工事の早期執行や設備投資の持ち直し、夏の賞与に伴う個人消費の伸びへの期待感がうかがえる。一方で、熊本地震の影響や円高進行によるインバウンド需要の鈍化など消費の一段の悪化、慢性的な人手不足や価格転嫁の遅調査れなどへの懸念が企業のマインドを鈍らせており、中小企業においては、先行きへの慎重な姿勢を崩していない。【関東ブロックの業況についてのコメント】「熊本地震により納入先自動車メーカーの製造ラインが休止した。受注量が減少し、業況は悪化した」(自動車・附属品)、「仕入価格を販売価格へ転嫁し、粗利が増加した。今後は地産地消事業や6次産業化を推進していきたい」(食料・飲料卸売業)、「個人消費の停滞から、売上、採算、業況が悪化した。挽回を図るため、インバウンド向けメニューや地場産品を中心としたメニューの導入を検討している」(料亭)当所調査「全体平均DI値は4カ月ぶりに改善」全体平均DIは▲21.2と、前月と比較して+3.0ポイント改善した。項目別に見ると、売上先行きが前月比+9.1ポイント増加、業況先行きも前月比+9.1ポイント好転した。寄せられたコメントには、「5月に入り、繁忙期が続いているが、業況の改善とはまだ言い切れない」(サービス業)といった意見もあり、明るい兆しの中、慎重な見方が続いている。(全産業)水戸商工会議所商工振興員LOBO調査(DI値推移)(サンプル数40社)項目平成27年平成28年5月12月1月2月3月4月5月売上前年▲6.70.0▲12.1▲12.1▲9.1▲24.2▲21.2売上先行き▲23.3▲20.00.0▲12.1▲21.2▲36.4▲27.3採算前年▲30.0▲26.7▲27.3▲18.2▲18.2▲27.3▲27.3採算先行き▲30.0▲33.3▲12.1▲18.2▲21.2▲27.3▲30.3仕入前年▲40.0▲36.7▲24.2▲33.3▲36.4▲36.4▲33.3仕入先行き▲33.3▲40.0▲30.3▲30.3▲39.4▲36.4▲24.2社員前年3.36.715.29.112.112.112.1社員先行き6.76.715.212.112.19.19.1業況前年▲33.3▲30.0▲24.2▲21.2▲24.2▲39.4▲36.4業況先行き▲33.3▲40.0▲30.3▲36.4▲33.3▲45.5▲36.4資金前年▲23.3▲10.0▲18.2▲21.2▲18.2▲18.2▲21.2資金先行き▲23.3▲23.3▲18.2▲24.2▲15.2▲21.2▲18.2全体平均▲22.2▲20.6▲13.9▲17.2▲17.7▲24.2▲21.2売上前年売上先行き採算前年採算先行き業況前年業況先行き全体平均0.0▲5.0▲10.0▲15.0▲20.0▲25.0▲30.0▲35.0▲40.0▲45.0▲50.012月売上・採算・業況・平均DI値の推移1月2月3月4月5月※DI値(景況判断指数)=(増加・好転等の回答数-減少・悪化等の回答数)/全回答数×100ゼロを基準として、プラス値で景気の上向き傾向を表す回答の割合が多いことを示し、マイナスの値で景気の下向き傾向を表す回答の割合が多いことを示す。従って、売上高などの実数値の上昇率を示すものでなく、強気・弱気などの景気感の相対的な広がりを意味するもの。17水戸商工会議所会報No.656 2016年6月