ブックタイトル広報おみたま 2016年7月号 No.124

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概要

広報おみたま 2016年7月号 No.124

39平成28年7月7日広報おみたまくるみ俳句会郷愁の色のありけり栗の花睡蓮にモネの世界にしばし入る風青しさざ波たちて花しょうぶほっこりと蛍袋の咲く狭庭常陸野の四方より匂ふ栗の花荒井栗山小原エミ金山ちか子信田菊女城垣内睦子玉里短歌会大地震に崩るる肥後の山を見て裂けしままなる我が壁迫る庭占むる小手毬白く咲き満ちて夕べの風に枝を撓ます鷺草の冬越え今年も失敗か水ごけの中緑芽吹かず岩国の川は濁流渦巻きて雨の錦帯橋に桜楽しむ春告げる蛙の声の途絶えし田殿様どこへ国替せしや鶴町文男長島陽子正木敦子髙見沢こう石橋吉生小川俳句会老ホーム余世の夢の風涼し新緑の溢る山気を大きく吸ふ紫陽花に見惚れて和む心かな新緑の田面に出逢ふ二人連れ五月晴思ひ出たたむ同窓会田山一男河原井美代柏崎尚子国友信子関久子田山森俊野口初江亀井幸子矢口友子清水昭子玉里俳句会緑蔭に花嫁舟を待ちにけり蝶のごとあやめの中を嫁御寮ゆったりと庭に癒され母子草あやめ祭り女舟頭凜凜しかり水郷をめぐる艪音や梅雨晴間小川短歌会妣ははの着し太縞銘仙ブラウスにせんときしきし絹糸ほどく新緑の木洩れ日搖るる野佛のほほ笑む口くちもと許やや崩れをりこれと謂ふ家訓なけれど睦まじく「捨て犬・猫」を拾ひ育てつ豊かなる香につつまれて摘む山さんしょう椒やぶ鴬のこゑ聴きながら幼子は絵本のりんごもぐもぐもぐ吾もまねたりよみきかせつつ美野里短歌クラブべにあせぼ妖しき色に咲くからに線量たかき庭が気になるいそいそと人らあつまる日だまりに風土記の丘の桜咲き初む日に照りて若葉の匂う秩父路を娘と行きて深呼吸する亡き夫つまと共に忙しく勤め居し若き日今に思えばたのし耳遠く言われしことにうなずきて返す言葉がなくて淋しい幡谷啓子永作喜代子八木操石田はる江中根良子大平勇次白根澤清香永井房子浜尾とく松島夏江寄稿人の汗受けて咲く花アジサイに心咊むる足湯つかりて山畑の里に暮らして四十年若葉の庭に今日も過ごせりユーモアで話す講座は老人の心豊かに若返らせる花の襞ひだの起伏も織り交ぜて葵の深紅丈高く咲く藤田久子平澤ヒロ江小松庄治右衛門上野和子みづうみ俳句会あじさいの色鮮かに庭の顔雨の色重ね重ねて濃あじさい大樹より声を飛ばせり梅雨鴉たんぽぽのわたげどこまで風にのり容赦なく伸び雑草の竹の春長島昭長島久美子茅場久子内田とみ榎本喜代子みのり俳句会最後かと思ひつ今日の菜花つむ佇みて大仏見上ぐ春の空小春日のこんな日もある余生かなさ緑の山並清し聖五月菖蒲湯に浸り至福でありにけり木名瀬やゑ子坂光子関本国子塚田文江立原千代三輪挺子岡島禮子鈴木貞一郎村田妙子木村小夜子欅の会緑陰や午後のしじまの車椅子姉の忌や黒い電話の黴ぬぐう永き日や動くに疲れ足のばす残されし校舎を囲む山法師燐寸する五月の闇の息遣い