ブックタイトルジオパークってなに?-常陸太田の大地の恵み-

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概要

ジオパークってなに?-常陸太田の大地の恵み-

きょうこく3峡谷をつくる岩石竜神峡吊り橋を渡った先には「常陸太田ジオサイト」の看板があります。こちらも読んでみて下さい。その後、東屋の先の階段を降りていくと、その道の両側でゴツゴツした石が見られます。こかくれきがんれは「男体山火山角礫岩」といい、この周囲の山が海底で火山活動をしていた頃に吹き出した溶岩によってできれきた硬い岩石です。溶岩が10cm程度の「礫」となり、その周りは火山灰なべあしやまでうめられています。この石は男体山や袋田の滝、鍋足山などをつくっているものと同じものです。これほど大きな吊り橋を支えるためには、その力に耐えられる硬い地盤が必要なので、この岩石は最適といえます。それにしても、これほどの地盤を地上へと動かした地球のパワーと、深く削りとった川の水の力は計り知れないものですね。4竜神ダムせ竜神ダムは、竜神川を堰き止めてつくられたダムです。1960年代頃ひんぱんにこの竜神川の下流域で洪水が頻繁に起こったことから、1979年3月に完成しました。このダムの完成によってできた“竜神湖”は、空中写真ではまさに竜の形に見え、合計300万m3の水を貯めることができます。遊歩道からは、空に架かる竜神大吊橋とともに、秋には紅葉、春には新緑の風に泳ぐ鯉のぼりなどの景色が楽しめます。17