ブックタイトル偕楽園 公園ガイド
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偕楽園 公園ガイド
偕楽園エリア偕楽園エリア太郎杉4 69吐玉泉のそばにある太郎杉は樹齢約800年といわれています。偕楽園記碑高さ2.5mの自然石の平石に、偕楽園の名前の由来や創設した理由、利用の心得などが、徳川斉昭公の直筆で記されています。正岡子規の句碑「崖急に梅ことごとく斜めなり」この句は、正岡子規が明治22年(1889年)に偕楽園を訪れた際、好文亭から見た南崖の梅の印象を後年詠んだものです。11なんがいのどうくつ南崖の洞窟この洞窟は今から約350年前の第2代藩主徳川光圀公の時代から第9代藩主徳川斉昭公の時かみさきいわ代にかけて「神崎岩」と呼ばれた石を採掘した跡です。13ぎょうしょう暁鐘偕楽園を西門から入ると、日本庭園である偕楽園本園には珍しく、西洋近代建築を思わせるモニュメントが目に入ります。これは「暁鐘」という鐘で、旧制水戸高等学校(現・茨城大学の前身)の寄宿舎にあった鐘を復元したものです。暁鐘のとなりには、旧制水戸高等学校の生徒の立像である「向学立志の像」も建てられています。偕楽園の梅水戸の六名木偕楽園の梅は、品種が豊富なことでも有名です。なかでもその華麗さから、水戸の六名木に選ばれた梅もあります。梅の開花時期は気候や品種により差がありますが、冬至梅という早咲の品種は12月下旬から咲き始め、江南所無のような品種は3月下旬頃が見頃となります。花の形、香り、色など特に優れているものを6品種選び、昭和9年に水戸の六名木としました。5好文亭7せんえきだい仙奕台千波湖をはじめ、周囲の景観が一望できます。碁や将棋を楽しんだ場所です。10せんこのぼせつひ僊湖暮雪碑徳川斉昭公が選んだ水戸藩内の景勝の地「水戸八景」の一つ。僊湖とは千波湖のことです。12東西梅林早咲き、中咲き、遅咲きと開花時期が異なる梅が植えられており、長い期間、梅を楽しむことができます。園路に沿って、梅林の中を散策することもできます。虎の尾とらのお白難波しろなにわ柳川枝垂やながわしだれ徳川斉昭公により、偕楽園内に別邸として建てられたもので、素剛優雅な外観は水戸武士の風格がただよう建築です。この名は梅の異名「好文木」に由来し、その三階の楽寿楼からの眺望は見事です。9:00~17:00(2/20~9/30)、9:00~16:30(10/1~2/19)◎休館/12/29~31◎料金/(個人)大人200円小人100円(団体)大人150円小人80円※団体:20人以上、大人:中学校の生徒を除く年齢15歳以上の方、小人:小・中学生。※70歳以上の方、障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料。8左近の桜この桜は、天保2年(1831年)、徳川斉昭公夫人のとみのみや登美宮が降嫁の折、仁孝天皇から京都御所の左近の桜の鉢植えを賜ったことにさかのぼります。江戸小石川の水戸藩上屋敷に植えられたこの桜は、天保12年(1841年)弘道館の落成にあたり、弘道館正庁玄関前に移植されました。その後、初代・二代目は枯れてしまい、現在の桜は、昭和38年(1963年)弘道館改修工事の完了を記念し、茨城県が宮内庁より京都御所の左近の桜の系統(樹齢7年)を受領し、弘道館と偕楽園に植えたものです。烈公梅れっこうばい月影つきかげ江南所無06 07こうなんしょむ