ブックタイトルいばらきの社会福祉 2018年3月号 No.309
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いばらきの社会福祉 2018年3月号 No.309
─現在はどのような仕事をしていますか? 就労継続支援A 型施設でマネージャーとして勤務しています。ここでは、障害のある人たちが、配達業務やポスティング、軽作業(ボールペンの組み立て・バーコード貼り)等の様々な仕事をしながら、一般企業等への就労(一般就労)を目指しており、そのサポートをするのが仕事です。利用者によって目標も様々なので、定期的に面談をして、希望を聞きながら、その人にあった支援を提供しています。─ 異業種からの転職ですが、福祉の仕事に就くことへの不安はありましたか? これまで全く福祉の仕事の経験はなく、分からない部分もあり不安はありました。ただ、やりたくないとは思わなかったです。人と話すことが好きなので、ここでの仕事も向いているかなと感じています。─仕事をするうえで意識していることはありますか? 利用者に対して、個々の仕事の進め方以外にも、挨拶や言葉遣いなど、一般就労するうえで基本となることをしっかり伝えていきたいと考えています。それは自身もこれまで野球を通じて学んできたので、その経験が活きています。 いろいろな作業を行う中で、人によって得意・不得意は出てくるのですが、できないことを避けるのではなく、間違ってもいいから挑戦してほしいと思っています。例え間違ってしまったとしても、そのフォローをすることが自分たちスタッフの役割だと思っています。 また、利用者は一般就労という目標に向かって取り組んでいるので、ここの居心地を良くするだけではなく、時には怒らなければならない場合もありますが、言いづらいこともきちんと伝えるよう心掛けています。─ 仕事をしていて、やりがいを感じるのはどのような瞬間ですか? 利用者が不得意なことにも挑戦した結果、その挑戦した利用者が自分で不得意と思っていたことを克服できた時の「できた!」という表情を見ることができた時は、こちらも嬉しいですし、やっていて良かったなと思います。 また、利用者は1 日ここで仕事をするのですが、その中で笑顔がたくさん見られる時には嬉しいです。自分からも積極的に利用者に声をかけて、笑顔で過ごせる場になるよう心掛けています。─ 茨城県民球団の立ち上げにも関わっているのですか? 現在の仕事と並行して、「茨城アストロプラネッツ」というチームに関わり、2019 年にベースボール・チャレンジ・リーグ(BC リーグ)に加盟することを目指しています。自身も野球でプロに進んだ時に、生まれ育った地元にチームがないというのは寂しかったので、チームを立ち上げて、野球を続けたいという想いを持つ人たちの受け皿になりたいと思っています。また、小中学生を対象としたアカデミーも立ち上げる予定です。外で遊ぶ機会が少なくなった今の子どもたちに、スポーツの楽しさを伝えていきたいと思っています。─福祉職として、今後の目標や夢はありますか? 今後は、専門的な知識を身に付けていかなければならないと思うのですが、知識だけで頭でっかちになるのではなく、現場で利用者と接して、様々な経験をすることも必要だと思っています。理想は高く、利用者の方はもちろん、スタッフからも「あの人がいないとダメだ」と言われるような、存在感のある支援者になりたいと常々考えています。9平成30年3月25日 いばらきの社会福祉 No.309