ブックタイトルいばらきの社会福祉 2018年3月号 No.309

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概要

いばらきの社会福祉 2018年3月号 No.309

はんどちゃん…誕生「手」をモチーフに、胸にハートを抱えた何とも愛らしいキャラクター、その名も「はんどちゃん」は、平成9 年に誕生し、今年度、晴れて成人となりました。「はんどちゃん」は、少子高齢化による社会構造の変化や、地域のつながりの希薄化など、生活への影響が顕在化し始めた当時、県民の皆さんが少しでも安心して暮らすことができる地域づくりへの取り組み「福祉コミュニティづくり県民運動」を県社協が提唱し、その普及のため、全国からの公募により生まれました。はんどちゃんネットワーク運動の展開「福祉コミュニティづくり県民運動」は、「いつでもどこでも 誰もが安心して暮らせる福祉を視点としたコミュニティ」の構築を目指し、市町村社協をはじめ、関係機関・団体・企業・福祉施設などの協力のもと、県民総ぐるみで進めていこうとするものです。「福祉コミュニティ」を作るためには、色々な角度からの取り組みが必要であり、その一つとして、平成10 年から「はんどちゃんネットワーク運動」を展開することとしました。最初の10年…あったかコミュニティをつくる「はんどちゃんネットワーク運動」では、地域の生活・福祉課題を「みんなの問題」として共有化し、その解決に向けた活動を身近な地域や団体から県内全域に拡げ、共感する方々をつなぎ、県内を心のかよう「あったかコミュニティ」にしていくことを目指しました。そして、住民が主体的に活動に取り組めるようモデル事業を創設し、家庭や企業、地域など多様なコミュニティが福祉対象者の支援や生活・福祉課題の解決に取り組みました。次の10年…地域のたまり場をつくるこれまでの取り組みから、住民が生活する上で基盤となる「地域」を、コミュニティの主体とすることが重要であると考えました。そこで、全社協が推奨する「ふれあい いきいき サロン」に着目し、地域を基盤とした繋がりづくりを進める「サロン」活動を中心に、運動を展開しました。「サロン」は身近な範囲で地域の方々が集う、みんなが楽しく幸せに暮らすための交流拠点です。このような地域の「たまり場」は、平成29 年8 月時点で、県内約1,200 か所設置され、現在もその数は増えています。これからの10年…みんなの幸せをつくる第2 期運動の期間中、私達は未曽有の大災害「東日本大震災」を体験しました。この時人と人とが助け合い、支えあう生活を経験し、人は一人では生きていけないことを実感しました。そのことで、人が求める幸せな生活とは、「自分の幸せ」に加え、私たち地域のみんながつながり、「心豊かに楽しく生活すること」なのだと気づきました。このような「地域の幸せづくり」のために、サロンに2 つの役割を持たせ進めていきます。第2 期で進めてきたサロンは「地域交流型はんどちゃんサロン(通称:ふれあいサロン)」として、これからも、地域のたまり場づくりに取り組んでいきます。また、地域の課題に対応する、テーマを持ったサロンは「ご近所助け合い型サロン(通称:絆サロン)」として、その取り組みを積極的に支援していきます。(図1、2 参照)4No.309 いばらきの社会福祉心通う「あったかコミュニティ」を各地に !特集~はんどちゃんと歩んだ20年 そしてこれから~