ブックタイトル広報 古河 2018年5月号 No.152

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概要

広報 古河 2018年5月号 No.152

広報古河 2018.5 - 6古河の土と水を知るものとして 茨城県は、お茶の生産地としては寒い地域にあり、その土地の土壌と気候に合ったお茶の栽培方法が、江戸時代から伝えられています。市内にある5軒の生産農家も各々伝わる製法で作っているので、同じ地域でも全く違う味のお茶になるといわれています。 皆さんがそれぞれ心掛けているのは、自分の畑の土と水にあった栽培方法を突き詰めること。その年その年の畑の状態を見極め、最善の栽培方法を選択していきます。 丁寧に管理をされている茶畑は、有機肥料などで整えられており、フカフカのカーペットの上を歩いている感覚になるほどです。茶葉の個性を生かすために 現在、日本で生産されているお茶の約8割は「やぶ北」と呼ばれる静岡県発祥の品種。さしま茶もその多くは「やぶ北」で栽培され、長時間蒸す深蒸し製法で作られています。 深蒸し製法で作られたお茶は、茶わんに注ぐと緑色が濃く、渋みが少ないことが特徴ですが、蒸し時間が長いので香気成分が飛んでしまうこともありました。 画一的な味でなく、消費者に楽しみながら飲んでもらいたいと取り組んだのは、茶葉が持つ本来の香りと個性を生かすことでした。 最近では浅蒸し製法を試したり、「やぶ北」以外の品種を多品種栽培したり、前例に捉われない取り組みを行った結果、味や香りの違いを楽しみながらお茶を囲む消費者が増えてきています。 さしま茶農家の特徴でもある、自園で栽培、製造加工をし、自分の店舗で販売する「自園・自製・自販」の形を生産農家の誇りとして守りつつ、お客さんの感想や要望を製造に直接反映させる。そんなひたむきな情熱とこだわりによって、さしま茶は支えられています。▲さしま茶栽培を行う皆さん(左から渡辺秀之さん、塚田晴夫さん、山中崇裕さん、鈴木宏太郎さん、吉田正浩さん)生産農家×さしま茶市内でさしま茶の栽培を行う5軒の生産農家。代々受け継がれる伝統を守り、独自の味わいを作り上げています。製茶にかける生産者の情熱やこだわりを探ってみました。