ブックタイトル広報 古河 2018年5月号 No.152

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概要

広報 古河 2018年5月号 No.152

5 - 広報古河 2018.5初めて海外へ輸出されたお茶 1853(嘉永6)年、ペリーが浦賀に来航。幕府に開港と交易の開始を強く迫ります。その折衝が行われた場所に居合わせたのが中山元成でした。彼はその様子を見て、猿島地域のお茶を輸出することを思いつきました。そして、江戸へのペリー来航を機に海外への新規開拓に向けていち早く動き出しました。 海外交易の必要性を強く説いた中山はアメリカ総領事ハリスにも接触し、お茶の宣伝などに奔走。1859(安政6)年、日米修好通商条約発効と同時に、全国の名産地に先駆け、お茶のアメリカ輸出に成功しました。 輸出されていた港である横浜では、生糸と合わせてお茶が貿易の中心となり、大盛況だったといいます。時代の流れとともに変わる 長らく、私たちと共に歩んできた「緑茶」。今でも日本の飲み物といえば緑茶と答える人は多くいます。 しかし、時代の流れによるライフスタイルの大きな変化に伴い、緑茶の生産量も約100万トン(平成16年)から約80万トン(平成28年)まで減少しています。原因として考えられるのが、紅茶やウーロン茶、ジャスミン茶などの輸入茶葉の増加やペットボトル飲料の普及だと言われており、緑茶をめぐる状況は大きく変動してきています。自由な発想で楽しむ 「ワイングラスで緑茶の香りを楽しむ」「緑茶やほうじ茶をラテにする」など、一昔前では考えられなかったようなお茶の楽しみ方が広がりつつあります。 生産者も昔ながらの製法にこだわるわけではなく、消費者のニーズに合わせた新たな取り組みを行うなど、既成概念にとらわれない挑戦を続けています。 そこには「お茶をより多くの人に飲んでもらいたい」「日本に昔から続く文化を絶やさず継続したい」という、地元のさしま茶にかける強い思いが込められています。 お茶といえば、静岡茶や宇治茶、狭山茶と一般的には言われますが、古河で生まれ育ったさしま茶を知り、味わうことで静岡や宇治に負けない豊かな香りと味わいのお茶が古河にもあるということを知って欲しいと思います。立春から数えて88日目は「八十八夜」と呼ばれています。昔、農家では八十八夜を迎えると種まきや茶摘みが行われており、間もなく訪れる夏の準備を迎える時期とされていました。寒い冬の経過とともに新芽が芽吹き、太陽に向かい成長するさしま茶は5月が収穫の最盛期です新しいお茶の楽しみ方マイボトルでの楽しみ方・緑茶は温かいままだと味が変わるので、冷茶にすると おいしいまま飲めます。・ほうじ茶は温かいままでも味が変わりません。手間いらずの冷茶の楽しみ方・フィルター付きのボトルに茶葉を入れて冷蔵庫に入れ れば出来上がり。緑茶だけでなく、ほうじ茶でもおい しく出来ます。