ブックタイトル広報もりや 2017年5月10日号 No.635
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広報もりや 2017年5月10日号 No.635
広報もりや2017.5.10 122年前留学生として来日してきたときの話です。大学の帰り道に池袋駅を何気なく通ったら、突然に後ろから強く押され、「帰れ、外人!」と怒鳴られました。声の持ち主は、お年寄りの日本人男性でした。人格や行動と関係なく、ただ外見が違うことを理由に嫌われることは、それが初めてでした。もちろん、あんなにあからさまに嫌われたのは、そのときが最初で最後だったのですが、「観光客としての短い滞在は良いが、できれば早く自分の国に帰ってほしい」という外国人に対しての考え方に、ほぼ毎日気づかされます。動物のようにじろじろ見られることも「外国の方はちょっと…」とクレジットカードの申請やアパート探しの際に拒否されることも、電車で隣の席に誰も座ってくれないことも、私がすぐそばにいるのに無視されることも、日本語で話しかけたのに「あっ、ノー・イングリッシュで」と慌てて言われることも、全部、あまり良くない後味を残してしまいます。「そんなつまらないことを気にしなければいい」と思うかもしれません。もちろん、ここに挙げた例はささいなことばかりです。ただ、ささいなことでも頻繁に起こると、積もって大きくなるのです。そして、日本に来て4年目になった今は、心の中にいろいろ積もってきました。「日本語を話せるようになれば…」、「仕事に就けば…」、「もっと頑張れば…」と思い、周りに受け入れてもらえるように努力してきた私は今でも「外人」としてけげんそうな目で見られることが多く、社会から排除されている気分で仕方がありません。もちろん、私を違う目で見てくれる人たちもいます。異なる背景をまったく気にしない友人や仲間に入れてくれた市役所の皆さん、優しい人ばかりに囲まれている私はとても恵まれていると思うし、本当に感謝しています。が、日本にいると、辛い日もあります。以上、私の本音でした。今回のコラムは愚痴祭りになってしまいましたが、いろいろな場面で拒まれることは、多くの在留外国人が抱えている悩みです。これを読んで、外国人に対して心をもう少し開けてもらえたらうれしいです。そして、もし電車で私の隣の席が空いていたら、ぜひ座ってください。MORIYA滞在記国際交流員ルイーザさんの隣に空いている席第25 回もりやアヤメ祭り6 月1 日?~ 15 日?会場:四季の里公園毎年市内外からたくさんの方が訪れる「もりやアメヤ祭り」を、今年も開催します。静かな環境で咲き誇る花々をゆっくりと観賞していただけます。皆さんのお越しをお待ちしていますので、ご家族揃ってお出かけください。●問合先 市役所経済課 商工・観光G内線 268・269