ブックタイトル広報いたこ 2017年4月号 Vol.193

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広報いたこ 2017年4月号 Vol.193

広報いたこ 2017年 4月号Vol.193c i t y n e w s f l a s h1 7 第115回二十三夜尊について 辻二十三夜尊、月読神社は江戸時代より辻地区住民により信仰が受け継がれてきた民間信仰の仏閣であり神社です。 安産、子育て、商売繁盛、家内安全、病びょうき気平へいゆう癒など庶民のささやかな、しかも誰もが願うことの成就を求めて、その霊験により近隣や他県にまで信仰の輪を広げて来ました。1.まつられた神仏 本堂に勢せいしぼさつ至菩薩様を中心に右に妙みょうけん見様、左に清せいしょうこ正公様が祀られて霞ヶ浦流域では私たちセンターの教員・学生たちのほかにも様々な人たちが研究を続けています。そのような人たちが日頃の研究成果を発表し、地域のみなさんとも交流しあうシンポジウム「霞ヶ浦流域研究2017」が、3月5日(日)に北浦湖畔のかんぽの宿潮来で開催されました。研究機関の研究者のほか、県内外の一般市民や学生・生徒、行政関係者など112人が来場しました。シンポジウムは、大学生や高校生、研究者による研究発表を中心に、口頭発表15件とポスターセッション15件で構成され、水質や地形・地質、外来魚や絶滅危惧種の生態、漁業、生態系、あるいは流域の歴史に関する研究といった幅広いテーマが扱われました。高校生・大学生によるポスターセッションも例年以上の盛り上がりを見せました。今年のシンポジウムには、原浩道潮来市長も来てくだいます。 また入り口の鳥居でもわかるように月読神社といって月つきよみのみこと読尊を祀る神社でもあります。月読尊はイザナギ神の御子で天あまてらす照大おおみかみ神の弟神にあたる方です。月読神社・二十三夜尊が何より女性をお守りする神社で、また子供をお守りする神社でもあります。 本堂は、全国唯一現存の孔こうし子聖せい堂どうです。 現在の辻二十三夜尊の建物は、元々今の潮来高校(延方内田山)に江戸時代水戸藩の教育機関として文化四年(一八〇七年)に開設された延方学校(後に延方郷校と改称)の建物を明治一一年(一八七八年)辻有志が買い受け現在地に移築したものです。2.孔子聖堂について当時のまま現存するのは、日本で二十三夜様だけです。東京の湯島天神の孔子聖堂は有名ですが、これは一度焼けています。 本来ならば二十三夜尊は国宝級の建物です。いわば硯すずりのみや宮と共に学問の神様でもあるわけです。 潮来市文化財保護審議会委員           秋永 守さいました。原市長は、「自分が小さい頃は沼や湖も水底が見えるぐらい透明で、いろんな生き物に出会えた。2018年には世界湖沼会議が茨城県内で開かれるが、研究しているみなさんの知見も活かし、霞ヶ浦・北浦の水をきれいにしていきたい」と述べ、その後は学生らの発表に熱心に耳を傾けてくださいました。私たちのセンターでは、今後もこのシンポジウムを年1回行っていく予定です。こうした機会を通して、地域のみなさんと一緒に霞ヶ浦や潮来の自然のいまとこれからについて考えていきます。公開シンポジウム「霞ヶ浦流域研究2017」が大盛況!