ブックタイトル広報なか 2017年4月号 No.147
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広報なか 2017年4月号 No.147
那珂ふるさと大使通信ふるさと大使の「那珂良し来良し」♪な か よ し こ よ しVol.13秘書広聴課秘書グループ?298・1111(内線423・424)問い合わせ 那珂市の花はひまわりで、ひまわり大使のナカマロちゃんやフェスティバルがありますが、たしか決まったのは那珂町の時代、核融合実験装置JT‐60が動き出したころと記憶しています。太陽と同じ反応を人工で起こす核融合エネルギーはひまわりのイメージであり、私もその研究をしていたご縁でふるさと大使を拝命しています。今も那珂市はこの研究では世界の重要拠点であり、研究協力関係にある核融合実験炉ITERも、ひまわりで有名な南仏プロヴァンスで建設が進んでいます。那珂に住んでいた外国人も多く、また那珂からも多くの人が行っています。やがて那珂市では次の最新鋭装置JT60SAが動き、次いで核融合エネルギーの発生がITERで実現するでしょう。 さて、私は京都で核融合を含む将来エネルギーシステムの研究をしています。エネルギーはそれを作るだけでなく、むしろ「使う人が選ぶ社ひまわりの止まるとき会システム、環境と調和しながら使うこと」が重要であると考えているため、地域での使い方も研究しています。特に大きなエネルギーを作ることも使うこともあまりない「住みよい街」として知られる那珂市民のエネルギーの考え方は、案外これからの日本を代表するものとも言えそうです。核融合エネルギーを生み出す那珂市で、その使い方も皆さんと一緒に考えていければと思います。 ひまわりは本当に太陽を追って成長するためにその名がつき、フランス語でもtournesol (回る‐太陽)と、そのままの名前です。しかし、ひまわりが太陽を追いかけて動くのはつぼみのときだけで、自分が太陽のように咲くときには大きすぎるのかその動きは一斉に止まり、同じ方向を向いて見事な花畑を見せてくれます。エネルギーを追うだけでなく、止まって使うこと、そこに秩序があること。エネルギーの研究と使い方の両方で、ひまわりは那珂市を象徴しているようです。京都大学教授(京都府在住)小 さんこにし西 哲さとし史普段の活動学生に小さな核融合装置の実験を指導中核融合の象徴ひまわり19 広報なか4月号