ブックタイトル茨城県国際化推進奨励賞活動の紹介

概要

茨城県国際化推進奨励賞活動の紹介

8西塩子の回り舞台保存会【常陸大宮市】 ［常陸大宮市国際交流協会推薦］http://mawari-butai.jpn.org/代表者名：大貫 孝夫■ 活動内容等外国人との集合写真大貫会長のあいさつ平成２８年度茨城県国際化推進奨励賞［団体］「西塩子の回り舞台」は，常陸大宮市西塩子地区に伝えられてきた，現存するものの中では日本最古の組立式農村歌舞伎舞台で，江戸時代後期の古い道具の一部を現在も使用しています。歌舞伎と農村舞台は，江戸時代から全国各地の農山漁村に浸透した，豊かな地域社会を物語る文化遺産のひとつで，昭和４０年代の調査では全国に２０００棟余りの舞台が確認されています。しかし，その多くは常設式のもので，日本最古の組立式舞台の「西塩子の回り舞台」はたいへん希少な存在として知られており，茨城県有形民俗文化財に指定されています。同舞台は，昭和２０年を最後に中断していましたが，地元の有志により同会が平成６年に結成され，平成９年１０月に同舞台が復活しました。以後，ほぼ３年置きに公演を行っており，同会は，地元の有志及び小学生を舞台役者に育成しています。平成２５年及び平成２８年開催の公演では，地域の外国人を公演に参加させており，計１６名の外国人が演技を披露しています。今後，地域の外国人が日本の伝統芸能の体験を通じて，地域との交流や日本文化への理解を深めることにより，更なる国際交流が期待されます。■ 受賞者からのひと言本会では，舞台復活を機に西若座を結成し，地元の小学生を舞台役者に育成しています。また，「舞台の里へいらっしゃいプロジェクト」では，姉妹都市，茨城大学生，近郊の方々と，ふるさと体験を年３回行っております。最近の本公演では，外国人も出演し，素晴らしい演技を披露して頂きました。短い練習期間でしたが，一人一人熱心に励んでいましたので，指導にも熱が入りました。日本の文化に興味を持っていただけることは大変嬉しく，活動の励みにもなります。今後も子どもたちへ伝統や文化の継承をするとともに，地域の外国人が日本の伝統文化への理解を深め，更なる国際交流の発展に携えるよう活動していきます。