ブックタイトル茨城県国際化推進奨励賞活動の紹介

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茨城県国際化推進奨励賞活動の紹介

9みと男女平等参画を考える会【水戸市】 [(公財)水戸市国際交流協会推薦]代表者名:西連寺 節子■ 活動内容等外国人市民のための防災講座外国人のための防災ツアー平成28年度茨城県国際化推進奨励賞[団体]「水戸市男女平等参画基本条例」の実現のため,男女平等参画センター(水戸市)を活動拠点として,男性も女性も性別に関係なく,その個性と能力を十分に発揮でき,男女平等参画社会の実現に向けて,果たすべき役割について考え,これを推進することを目的として平成22年に設立されました。同会は,会則に基づき,①男女平等参画についての学習,②情報・資料の収集と提供,③他団体との交流と連携活動の推進,④情報誌の発行,⑤外国人市民対象の防災活動を行っています。外国人市民を対象とした防災活動は,平成23年に発生した東日本大震災の際に,外国人が日本語の読み書きに不慣れで,必要な情報を得ることができない,避難所の場所がわからないなどの不自由を強いられた教訓をもとに,外国人の市民にも防災意識を広めようとするもので,水戸市地域安全課と水戸市国際交流協会の協力のもと,外国人を対象とした防災パンフレット「わが家の防災ノート」の作成・配布や防災講座・防災訓練の実施により,普及・啓発に取り組んでいます。今後,多くの外国人市民に対して防災知識の普及をされることが期待されます。■ 受賞者からのひと言私たちは,3・11 を経験した事で,新たな活動をはじめました。翌年(平成24 年),自費出版で「わが家の防災ノート」をつくりました。出来上がると,誰とはなく「翻訳本をつくりたいね。」という声がでてまいりました。震災当日,「食べ物が欲しい,食べさせて」といって来た知人の外国人の方や,それまで地震を経験していなかった外国の方々の「何が起きたの?」と戸惑う姿,声に接したからです。どのような冊子を作ればいいのか,数か国の方々からお話を伺い,「もっと絵が多いといい」などのご意見をいただきました。それらを参考に,単なる翻訳ではなく,「外国人のための防災ノート」として視点を改め,作成いたしました。2016 年度版は,英語・中国語・韓国語・やさしい日本語のほか,多言語に対応するために文字を入れず,絵のみの冊子も作成いたしました。そして,「外国人のための防災講座」を水戸市国際交流協会,水戸市地域安全課との協力で開催するなど,今まで自分たちの会では行っていなかった活動が始まったのです。日本人を夫に持つ外国の方々に集まっていただいての意見交換も何度か開催することができ,人として少しでも住みやすい環境を提供したいと考えるようになりました。日本語が唯一の言語のメンバーですが,身振り手振りで楽しく交流できる楽しさにはまっております。そんな私たちの会に素晴らしい賞を与えて下さり,ありがとうございます。唯々,感謝です。これからも楽しく交流ができればと考えております。