ブックタイトル広報 常陸大宮 2017年3月号 No.150

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概要

広報 常陸大宮 2017年3月号 No.150

広報 常陸大宮 2 1  平成29年3月号<平成28年度 常陸大宮済生会病院 救急患者受入状況>※救急受け入れの人数を月別に表しています。(休日・時間外を含む)4 月5 月6 月7 月8 月9 月10 月11 月12 月1 月2 月3 月0100200300400500109232119291912341183161333149528398295122273118292132298救急車以外救急車蓄膿症(ちくのうしょう)について健 康通 信常陸大宮済生会病院外科・消化器科髙木 徹 先生【蓄膿症とは】その名の通り、 膿 がたまる病気です。どこにたまるのかといいますうみと、副鼻腔という鼻の近くの骨で囲まれた空洞にたまります。それも長期的に膿がたまりますので、「 慢 性 副 鼻 腔 炎 」が正式な名称です。まん せい ふく び くう えん【症 状】副鼻腔に膿がたまりますと、鼻水・鼻づまりが生じます。匂いが分かりにくくなることもあります。顔の痛みや圧迫されるような感じがするため、頭痛として感じる人もいるかもしれません。【診 断】こういった症状に加えて、鼻の診察や画像検査で診断がつきます。ちなみに「慢性」とはなかなか治りにくいことを意味しますが、実際に約3か月(12週間)続くと慢性副鼻腔炎の診断になります(急性副鼻腔炎という病気もあります)。【治 療】一つに飲み薬があります。抗菌薬(マクロライド系)や排膿効果をもつ薬(システイン製剤)が、この病気に対して効果があることが分かっています。それ以外に、ステロイドや鼻に直接薬物を投与するエアロゾル療法、手術などがあります。また子どもの蓄膿症については、治ったり悪くなったりを繰り返して、そのうちの半分はやがて自然に治ってしまうともいわれています。これは子どもと大人では、蓄膿症にかかる仕組みが同じではないためと考えられています。【最後に】なかなか治りにくい鼻水や鼻づまり、顔や頭の痛みでずっと悩んでいる方は、蓄膿症の可能性があることを覚えておきましょう。単純に蓄膿症といっても、その種類や程度、子どもか大人かによっても治療法は様々です。ひとりで悩まずに、まずは病院の専門科を受診して相談してみることをお勧めします。