ブックタイトル広報かすみがうら 2017年3月号 No.144
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広報かすみがうら 2017年3月号 No.144
文芸ひろば詠歌の紹介投稿作品我が身をば安ずる言葉嬉しかり春の陽射しが白衣の女医に 石塚 清遥かなる平安の世の阿武隈の里のなだりに桜芽生えし 中島良平友の忌の四よたび度巡りて哀しみもあの日の儘に梅は綻ぶ 沽野はつ子暮れなずむひとり聴いてる虎落笛俺も居るよと老猫が云う 菅谷和子読みをへし返せし本や春はるゆやけ夕焼 扶美世集まっぺあいよと声の餓鬼仲間 やまぐちいさむ冬至の夕施設の窓に我が身なり 浅野 忠かすみがうら 12出島短歌会かすみ祭死ぬ気で歌おう最高の仲村学級かがやくために 佐藤登馬謙太郎新幹線で夢の中夜のすき焼き食べすぎました 木内謙太郎ああまたか今年の冬もクリぼっち一人で食べるチキンやケーキ 関口侑花すすきの原穂綿白白輝きて風になびけば神やどるごと 飯島ヒロエ▼投稿作品(俳句・短歌・川柳)を募集しています。4 月3日月までに情報広報課(〒300-0192 大和田562 番地)へお願いします。なお、応募多数な場合には掲載されない場合がありますのでご了承ください。千代田俳句同好会外濠の水ゆたかなり枝垂梅 大塚隼人白梅や厚き扉の蔵三つ 大西 周遠き母故郷にある白き梅 加藤貞江白壁の蔵の中なり雛祭 熊沢鉄雄西櫓東櫓へ東風吹けり 榊原清志紫陽花俳句会木枯らしの止みて輝く一番星 久保庭悦子 竹林の奥までとどく寒月光 車田きみ寒椿無口な花と思ひけり 萩原とし子風受けて風逃したる冬﨔 福田宏通市民学芸員が行く シリーズ?わがふるさと史宝をたずねて南円寺南円寺は、応永元年( 1394)、祐ゆうそんだいわじょう尊大和尚によって開山され、小田領常陸真言宗四大寺の一つと称され、檀林(お坊さんの学校)がありました。石造物室町~戦国期の筑波山系花崗岩製の石塔が数多く見られます。中には、多宝塔形層塔など特殊なものも含まれており、似たような例は、旧新治村藤沢周辺に見られます。小田氏やその家臣によって遺されたものと考えられます。四国八十八箇所霊場写し南円寺は下軽部の塙山長福寺の正しょうおうしょうにん応上人によってつくられた四国八十八箇所霊場写しの第一番札所に定められています。さらに歩行困難者や高齢者のためにと南円寺は、四国八十八箇所霊場写しを1カ所にまとめ祀ったところでもあります。東国の花の寺百ひゃっかじヶ寺境内には、四季折々の花が咲き誇り、桜・牡丹・シャクナゲ・ハンカチーフの木などが楽しめます。南円寺の什じゅうほう宝①木造薬師如来坐像(鎌倉時代前期)桧材による寄よ せ ぎ木造りの仏像です。薬師如来は、特に病気の平癒などに利益をもたらす仏として知られ、左手には万病に効果のある薬を入れた壺を携えています。② 孔くじゃくもんけい雀文磬(鎌倉時代)磬は、読経の合間に鳴らされる梵ぼんおんぐ音具です。南円寺のものは、中央に蓮れんげもん華文を表して撞つき ざ坐とし、左右に孔雀文を飾っています。③愛あいぜんみょうおうぞう染明王像(鎌倉時代後期)愛染明王は、衆生が本来持っている愛欲の煩悩を浄化し、清浄な悟りを求める心に至らしめる明王です。三つ目の顔に怒った形相をし、赤い円相内の蓮華座に結けっかふざ跏跌坐する姿で描かれる典型的な愛染明王像です。(深井 征一郎)問 歴史博物館?029 (896)0017南円寺(加茂4476)