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概要

教育いばらき No.535

▲行方市立麻生幼稚園、麻生小学校交流の様子▲小美玉市立元気っ子幼稚園 県では、就学前教育・家庭教育を推進するため、「就学前教育・家庭教育推進協議会」を設置し、「茨城県就学前教育・家庭教育推進ビジョン(仮称)」の策定に取り組んでいます。 このビジョンは、就学前教育・家庭教育を推進するにあたって、県が行う取組や、家庭、地域などそれぞれの果たす役割を明確化し、連携・協力を図っていくものです。 県では、このビジョンに基づき「オール茨城」として取組を行い、「自主性・自立性に富み、優しさや思いやりを持って、強くたくましく生きられる子どもたち」の育成を図っていきます。 幼児期から小学生までの時期は学びの基礎力を培う大事な時期です。   小学校入学前の幼児期の学びは遊びや他者とのふれあいにより発達していくもので「学びの芽生え」と呼ばれています。また、入学後児童期の学びは与えられた課題に興味を持ち自主的に意欲を持って学ぶことから「自覚的な芽生え」と呼ばれています。就学前教育では、この2つの芽生えをスムーズにつなぐことが大変重要であり、家庭と保育所や幼稚園、認定こども園等の幼児教育施設、そして小学校との連携を充実することが求められています。 就学前教育の推進には、家庭での教育はもとより、保育所・幼稚園・認定こども園等の幼児教育施設の保育の質や指導力の向上を図るとともに小学校との連携を充実し、家庭・幼児教育施設・小学校が「子どもを共に育てる」という意識を醸成することが必要です。 県では、保幼小の連携と円滑な接続の推進を図るため、「幼児教育充実事業」を今年度より実施しています。 その取組のいくつかを紹介します。◇幼児教育指導方針説明会 幼児教育充実事業の第一歩として、県内すべての公・私立の保育所・幼稚園・認定こども園等の幼児教育施設の園長等を対象とした研修を開催しました。この研修は本県の幼児教育指導方針や取組の説明、保幼小接続に関する講演、幼稚園の事例発表などを行い、幼児教育指導方針や課題、重要性の共有化を図ることを目的としています。当日は幼児教育施設の園長など約400人の参加がありました。 参加者からは「(保育所・幼稚園・認定こども園・小学校が)一体となって子どもの育ちや学びにつなげていくことの大切さ、幼児教育の重要性を確認できた」との感想が聞かれました。今後もこの研修会を継続し保幼小連携に向けた意識を醸成していきます。特集1学びの芽生え―就学前教育・家庭教育― 県では、「子どもたちの自主性・自立性の育成」をテーマに取り組んでいる「いばらき教育プラン」において、就学前(しゅうがくぜん)教育と家庭教育を最重点事項としています。 それは、乳幼児期は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う最も重要な時期であり、またルールを守る心や他人を思いやる気持ちはその多くが家庭教育によって育まれることから、さらに踏み込むこととしたものです。 また、平成28年12月には、「茨城県家庭教育を支援するための条例」が公布・施行されました。 ここでは、県が取り組んでいる就学前教育・家庭教育について紹介します。茨城県就学前教育・家庭教育推進ビジョン保幼小の連携と円滑な接続に向けて就学前教育の推進県教育委員会提供のラジオ番組「みんなの教育」(茨城放送)は、月・水・金曜日(祝日等を除く)の午前7時37分~42分に放送中です。2