ブックタイトル広報さかい 2017年2月号 No.601

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概要

広報さかい 2017年2月号 No.601

有  料  広  告Sakai town news 9 さかい文芸俳 句短 歌欲張らぬ 幸を願いて 注連飾る※ことしも注連飾りを飾り終えたが、いつも人並の幸せだけを願っていると言うのである。禅の教えに、少欲知足(欲は少なく足るを知る)という言葉があるが、今日の境遇を至上と悟る謙虚な人柄の作者らしい作品となっている。暮れぬ内 凍いてぬ内にと 雪を掻く   ※駐車場の広い商店などの場合、雪掻きほど難儀なものはない。昼は来客で思うに任せないからである。そんなうちに、日が暮れてしまう。迫りくる夕暮を前にして焦る気持がよく表現されている。年の瀬や 尽きぬ仏の 慈悲の鐘   ※年の瀬ともなると、普段は何気なく聞き流していた筈の鐘の音が無性に身近なありがたいものに聞こえてくる。とりわけ、高齢となってからは鐘の響きから尽きぬ御仏の恩愛を痛感する。生かされている自己を思い知る年の瀬である。久しぶり 恋しき人の 夢を見た 学生時代の 甘き思い出         混雑の 駅のホームに 鳩一羽 人の足元 すり抜け歩く       白き花 いつしか終り そばを打つ 音なつかしき 母の温もり            ひらひらと 掃けども掃けども 舞い落つる 葉はそれぞれに色分け染めて           いろいろな 思い出脳裏 かけめぐり 芒すすきの穂先 静かに揺れて         日毎見る 金柑の実は 色増せり 独ど っきょ居の胸に 何か灯して             冬の朝 街は静かに めざめおり 門かどのなんてん 春待ち赤し       秋一ひ と ひ日 都に集い 弟ていまい妹の 姉を気遣う 優しき言葉(兄弟会)          年の瀬に 娘こに苦情され 吾かなし 今日の一ひ と日ひが 長く思えり        雪かぶりて 椿立つ 灰色の空 冬深まりて       寒かんの畑 朝陽かがやく 美の光景 ダイヤモンドダストに 感動す( 霜柱一号)「年の暮・雪掻・注し連め飾る」他当季雑詠兼題十二月十七日 境町文化協会俳句部境短歌会 山鳩 月の始めに立春を迎え寒か んが明けますが、寒さはまだまだきびしく、陰歴の二月の別名「如きさらぎ月」と言うのも、「衣き さらぎ更着」と言って更に衣を着る月と言う説もあるそうです。立春後の冬枯れの寒さの中に、春の息吹きをしばしば感じる事も有りますが、寒い冬はとかく家にこもりがちになりますので、やがて来る春を待ち乍ら元気にすごして行き度いと思っております。な か幸 子川上 ヒサ五月女 三枝子鈴木 喜与子桜井 レイ斉藤 敬子川村 米子風間 リヨ子稲田 美重子譲 一巡り来る 老いの速さや 年の暮父監督 息子習うや 注連飾り安全な 通学願い 雪を掻く     雪掻きや だるま造りに まだ足りず  有難や 丈夫で米寿 年暮れる    年の暮 多忙なれども 希望あり     年の暮 皺も年輪 苦にならず     雪を掻く 張り切る夫の 鼓動かな   看取る嫁 髭剃り上う手まし 年の暮れ   雪掻の 猫の手要らぬ 広さかな    雪掻きを 終えて二人の 朝餉かな  ちから 登弥 生久 子香 こ正 六仁きみ代きよ乃光夫省 三松岡 美智子飯田 俊子本島 いと子