ブックタイトル広報なか 2017年2月号 No.145
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広報なか 2017年2月号 No.145
福島県川内村からお届けします~川内だより~⑭ 那珂市のみなさん、こんにちは。ひだまり保健師の中山友子です。 「雪の中大丈夫?」と那珂市に戻るたびに皆さまに声をかけられますが、福島県内でも会津地方と違って降っても長期に積もらず、また、どんな道でも除雪車が対応してくれるので安心です。ただ、風の冷たさはとてつもなく、アイスバーンの道は今でもドキドキです。那珂市のアイスバーンとは厚さ硬さが違う気がします。 さて、今回は帰村後、頑張っている「川内村のお母ちゃんたち」の話をします。 私が家庭訪問でおじゃましたお宅には、大小さまざまな「お母ちゃん」や「おばあちゃん」が作ったであろうと思われる作品の数々がありました。すべてが手作り作品です。隠居暮らしの90 歳のおばあちゃんが「刺し子作品」を作り、91 歳独居のおばあちゃんが「こたつカバー」を編み、93 歳のおばあちゃんが「布ぞうり」を作る。ほかにも、つるしびなやパッチワーク、毛糸の帽子、クラフトバック、手提げや布バック、裂き織り作品……見事な作品ばかりです。聞いてみると「好きで作っているから誰に見せるものでも無い。褒めてくれた人にはくれてやっている」と。昔から好きでやっているのか?いやいや、皆さん「避難生活でやることもない。都会では畑もない。そこで、暇つぶしに始まった」と言うではありませんか。そのことを何人かの村民に話したところ、「昔は公民館で文化祭をやっていたが、避難生活で中断してしまった。作品展をやりたい。やろうよ」となったのです。 昨年の4 月に実行委員会を立ち上げ1 年間の計画で、今春2 月25 日(土)から3 月4 日(土)まで「お母ちゃんたちの手作り小物作品展in 川内村」を実施します。平塚らいてうは「元始、女性は太陽であった」と言いましたが、女性が元気で明るいまちは華やかで元気です。そんなことを思いながら実行委員長として川内村のお母ちゃんたちとともに、また保健師として「被災地からの脱却」を目指しています。 2 年間で14 回の「川内だより」を発信しましたが、今回で終了となります。はたして私自身の力がどこまで川内村にとって支援の力になったかわかりませんが、那珂市に戻ってからは、何らかの形で川内村の後方支援に回りたいと思います。まずは那珂市の皆さん!この緑豊かな川内村に、一度は足を運んでみてください。 私を送り出してくれた家族や海野市長をはじめとする職員、市民の皆さまに感謝します。(平成28 年12 月31 日の読売新聞に私のインタビューが掲載されていますのでご覧ください。)日時 2 月25日(土)~ 3 月4 日(土) 午前10時~午後3 時場所 YO‐TASHIオープンスペース、 町分オルタナ(旧はやま保育所)問い合わせ お母ちゃんたちの手作り小物作品展in 川内村 実行委員長 中山 ?090-4759-6858 ※午後6 時~10時15 広報なか2月号