ブックタイトル広報なか 2017年2月号 No.145

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概要

広報なか 2017年2月号 No.145

こうのす薬局 小徳 めぐみ 先生みんなの健康~薬のお話~ 健康推進課健康増進グループ(総合保健福祉センター「ひだまり」内)?270-8071問い合わせかぜと薬剤耐性菌のお話今月は地域包括支援センターに寄せられた実際の相談例をご紹介します。 病院の相談員から、退院することになった患者さんの相談がありました。職員が患者さん本人と面談し、在宅生活にむけて介護保険の申請を行い、介護サービスの利用を検討しました。認定後、通所リハビリテーションの利用を始め、住宅改修で手すりを設置して、住み慣れたご自宅での生活を継続されています。 介護をしているご家族から「認知症ではないかと心配だが、どうしたらよいか」と相談がありました。介護されているご本人の状態やご家族の意向を確認し、認知症疾患医療センターなど専門相談機関への紹介と必要なサービスの調整を行いました。受診を機に、ご家族だけで抱え込まず、心配なことがあれば相談しながらご本人を支えています。 地域包括支援センターは、65 歳以上のかたのための介護・健康・福祉の総合相談窓口です。ご自身やご家族のことでお困りのことがあればお住まいの地区の地域包括支援センターへお気軽にご相談ください。【額田・木崎・瓜連地区】地域包括支援センターナザレ園(ナザレ幼稚園隣)中里352-1 ?296-3405【五台・戸多・芳野地区】地域包括支援センターゆたか園(特別養護老人ホームゆたか園隣)後台2045-4 ?295-1287【神崎・菅谷地区】地域包括支援センター青燈会(介護老人保健施設ライブリーライフ「那珂」内)菅谷605-2 ?295-5288午前8 時30 分~ 午後5 時30 分(土・日曜日、祝日および年末年始をのぞく)問い合わせ相談受付日時 「子ども(3歳)の鼻水がすごくて、たんが絡まったようなせきが出ています。熱は平熱で機嫌は悪くないです。ひどくなると困るから、先月もらった抗生物質(抗菌剤)を飲ませても大丈夫ですか?」ある日薬局にかかってきた電話です。これに対してどう答えたかは後ほど。 さて、 皆さんは自分の平熱をご存じですか?平熱が低いかたは36度台でも発熱していることがあります。また、痛み止めを常用しているかたは感染症になっても熱が上がらず、病気を見逃すこともあります。体温が1度上昇するごとに脈が1分間に20回以上増加する場合は細菌感染の指標とすることもできます。ぜひ健康管理の1つとして自分の平熱を知っておいてください。 かぜを引き起こす病原体はウイルスと細菌の2種類に分類されます。かぜの80?90%はウイルスが原因ですから、それには抗生物質は効果がありません。一方、残り10~20%の細菌感染によるかぜ(溶連菌やマイコプラズマなど)には抗生物質が必要になる場合があります。国の調査によると、子どもに処方された薬を指示どおりに飲ませなかった親は3人に1人、また、飲み残しておいた処方薬を自己判断で子どもに飲ませてしまったことがある親は3人に2人いるそうです。症状が消えたから処方されたお薬を飲ませなかったことや、ウイルスによるかぜにむやみに抗生物質を使用することは、薬剤耐性菌の出現を促すことがあります。この問題を解決するために「薬剤耐性(AMR)対策アクション」という国のプランよって「適切な薬剤」「必要な場合に限り」「適切な量と期間」使用することが、近年徹底されつつあります。 そういったことから「残っているお薬は飲ませないでくださいね。薬剤耐性菌の原因になります。かめずに溜まっている鼻水を、お持ちの吸引用の器具で吸ってあげてください。それでせきは落ち着くと思います。明朝まで様子を見てまたご相談ください」とお答えしました。 何かわからないことがありましたら、かかりつけ医、かかりつけ薬剤師にご相談ください。【ミニ知識】○抗生物質(抗菌剤) 細菌を殺す作用のある感染症の治療薬○薬剤耐性菌 抗生物質が効かなくなってしまった細菌。薬が効きにくい感染症の原因になります。事例1事例213 広報なか2月号