ブックタイトル広報しろさと 2017年2月号 No.145
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広報しろさと 2017年2月号 No.145
2017年2月 広報 しろさと 12俳 句短 歌川 柳ごうかいこんだらまん▲胎蔵界曼荼羅の版面 ▲金剛界曼荼羅の版面ぞうかいたいだらまんたいぞうひだいだらまんこうくさもんからたい「両界荼羅版木県指定文化財りょうかいまんだらはんぎこあかしとくぞうじこみちあかねちちめまごあしたあさざ下り鮎川面の風の岸へ寄り 飯田 勇一そこだけが明るく雨の花浅沙 鯉渕 寿美恵成人式堂々たる孫まぶしめり 今瀬 多代美硝子越し庭を眺むる久女の忌 中野 千賀子霜の花鳩やはらかく降りたちぬ 綿引 英子初しぐれ郵便受けにまよひ文 森 静江表紙見て買うのためらう週刊誌 富田 多蔵お年玉笑顔のお返し孫の技 車田 綾子日本はトランプよりはカルタ取り 飯村 孝一雪連山添ひて流るる千曲川 飯村 昭子母のショール三十年の桐箪笥 竹内 幸子校庭は裸木ばかりつむじ風 瀬谷 博子年新た桂太鼓の慰問打ち 岩下 金司雄雄しく背景に立つ男松 田口 勝元座布団で飛び乱れ太鼓や初相撲 寺門 孝子正月は皆が集いて祝い鍋夕餉楽しく幸せ満ちて 薗部 光子元旦に一年分の願いするどんな願いをかけたか内緒 富田 欽子廃屋となりたる家を色彩りて紅葉鮮やか晩秋の風吹く 大森 久子夫も息子も逝きて幾年除夜の鐘鳴るを聞きつつ命重ね来 枝 不美ほつほつと燈のようにゆずの実の残れる庭に初日かがやく 島 愛子はなれ住む女孫の電話手にすれば教員試験合格したりと 坪井 きよ子寒の入り枯れ葉の下の春蘭は固き花芽を早や抱きおり 萩谷 登喜子海風の吹き来る朝祈祷受く虚空蔵尊に年あらたまる 冨田 佐智子 秋うらら散歩の小径に群れていたあの日の赤蜻蛉いづこに消えた 青栁 京子夫と行きし海外の旅ヨーロッパ十日間なり過去の懐かし 所 美惠子山茶花の一木にたわわ花咲きて母逝きし月めぐり来たりぬ 山形 式妙配達の新聞少年たりし人今は三児の父親となりをり 杉山 みちこ低き位置に濯ぎもの干されゐて老の独り住むらし山里は秋 渡辺 千紗子 両界曼荼羅とは、真言密教の教主である大日如来の説く真理や悟りの境地を絵画で表したものです。論理的な知恵の世界を表す金剛界曼荼羅と、実践的な理法の世界を表す胎蔵界曼荼羅(大悲胎蔵曼荼羅)からなり、両者は不二平等のものとされています。 徳蔵寺の県指定文化財「両界曼荼羅版木」は、桜材二枚を中央で合わせ、上下に横木を付けて一面としています。版木の大きさは、縦八六センチメートル、横六八センチメートル、厚さ五センチメートルです。版木の表と裏には、それぞれ唐草文帯に囲まれた金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅が、細部まで精密に彫られています。版木の制作年代は、室町時代と推定されています。 このような版木を用いる木版印刷は平安時代後期から本格的に始まり、仏教の大衆化に大きな役割を果たしました。木版の曼荼羅図は、室町時代に数多く刷られ、信者で作る講組織の崇拝対象として提供されたとされています。解説文/町文化財保護審議会会長 小山映一写真提供/徳蔵寺問合せ 教育委員会事務局 ?029 -288 -3135指定年月日/昭和三七年二月二六日所在地/城里町徳蔵 管理・所有者/徳蔵寺曼」城里町の文化財さんぽ(二一)