ブックタイトル広報かわち 2017年2月号 No.575

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広報かわち 2017年2月号 No.575

29 2 575 新春のこのよき日に、成人の儀を迎えることが出来ましたことを大変嬉しく思います。本日私たちのためにこの様な盛大な式典を催して頂き、たくさんのお祝いや激励の言葉を賜りまして町長をはじめ、ご来賓の方々、ご出席頂きました皆様に新成人を代表して心からお礼申し上げます。 この様な晴れ舞台を迎えられましたのは、日頃私たちを育て支えてくれた家族、多くの先生方、温かく見守って下さった地域の皆様のおかげです。成人というのは一つの節目であり、新たな出発点です。一人の大人として社会に認められた以上、考え、実行しなければならないことがたくさんあります。今まで親や周りの大人に助けられ生きてきましたが、成人を迎えた私たちは自分で考え、人に頼りすぎず行動に移し、その行動に責任を取れるようにならなくてはなりません。まだ、私自身二十歳を迎えたばかりで、学生の身でもあるため一人前の大人として踏み出すには戸惑いや不安があり、多少の恐れを感じています。様々な権限や自由を手にする代わりに今まで背負うことの無かった責任を負うことになります。ですがその一方で成人の仲間入りをしたことによって、幼い頃に憧れていた夢や目標に着実に近づいていく高揚感を身に感じるようになりました。 「何が正しいのか」など私たちには分からないことだらけで、時に誤った選択をしてしまうこともあるかもしれません。そんなときは、今度は周囲の大人に「頼る」のではなく「教わる」ように意識を変えればまた違った歩み方が出来るのではないかと考えます。 世の中には人生の先輩がたくさん存在し、不安に満ちた私たちを受け入れる準備を整えてくれていることでしょう。見栄を張らず、焦らずに自分のペースで理想とするしっかりとした大人になれるよう励んでいきたいです。まだ弱冠二十歳という年齢の私たちですが、自分を含めて都心へ出ていく人が少しずつ増えていったように感じます。 私は現在河内町を離れ、一人暮らしをしながら大学で教養を学んでおります。成人を迎え、新たな挑戦として公務員試験の勉強を始め、試験に合格することがかねてからの目標で、河内町をより良い町にしていく手助けを出来たらと考えております。また、国際化社会が進む中で、私たちの仲間の中からいずれ日本の枠に留まらず海を越えて活躍する人も数多く出てくる事でしょう。しかし、どの様な場所にいても、どの様な環境で活躍しても、河内町は私たちの誇りであり、生まれた育った町であることは変わりありません。河内町で過ごした高校時代までを思い返してみると、胸がいっぱいになる様な思い出ばかりです。幼い頃から慣れ親しんだこの土地で経験したことや勉学や課外活動に精一杯取り組んだこと、出会った友人たちと気の向くまま大いに遊び笑いあったこと、この町で青春時代を謳歌できたことは自分の一生の財産となりました。そう感じるようになったのも町を離れてからで、帰る場所があるというのは当たり前ではないと気付いたからです。心休まり、温かく迎えてくれるこの居場所を大事にしなければならないと改めて痛感しました。そしていつかどの様な形になってもこの町に恩を返せるよう、この気持ちを忘れずに精進して参りたいです。 今まで、私たちに関わり支えて下さった方々へ感謝の気持ちを持ち続け、向かい風にも負けない強い心を備えた社会人となり、明るい話題が飛び交うような希望に溢れた社会を作り上げる一員となれるよう、新成人の仲間たちと努力することを宣言し、私からの誓いの言葉とさせて頂きます。皆様、本日は誠にありがとうございました。誓いの言葉広報かわち3平成  年 月(№  ) 篠田 彩可さん(第4分館 金江津地区)