ブックタイトル茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第10号2014(平成26年度)
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茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第10号2014(平成26年度)
Ⅵ研究報告・調査報告1-9農業排水再生プロジェクト事業1目的霞ヶ浦への流入汚濁負荷を削減するため霞ケ浦流域の農地から,霞ヶ浦へ流入する汚濁負荷を削減する手法の一つとして,循環かんがいの効果を検証するため,農村計画課と共同で実施した。霞ヶ浦流域の水田地帯における農業排水の再利用を行う循環かんがいシステムの施設整備を農村計画課で行い,霞ケ浦環境科学センターでは,これら施設による汚濁負荷の削減効果を検証した。2方法霞ヶ浦流域の水田地帯で,河川から取水したかんがい水を農業排水として排出せず,かんがい水として循環・再利用したときの,霞ヶ浦へ流出する汚濁負荷の抑制効果を検証する(図1)。調査は茨城県稲敷市の小野川流域で行った。抑制効果の検証方法は,調査流域において,循環かんがい区及び非循環かんがい区の流入・流出負荷を調査し,流出負荷から流入負荷を差し引いた差し引き負荷を比較した。これまで循環水田水田かんがい用水用排水機場堤脚水路かんがい用水用排水機場堤脚水路霞ヶ浦霞ヶ浦排水排水図1循環かんがいによる効果の考え方(1)循環かんがい区(循環区)(図2)・調査地区:稲敷市羽生地区(循環面積23.7ha,ほぼ全域水稲田)・調査期間:かんがい期(平成26年4月10日~8月8日)・測定項目:流量,COD,SS,T-N,T-P等・調査方法:流量・・機場の流量調整槽に流向流速計を設置し,流向と流速を30分毎に測定し,流速と流量調整槽の出入口面積から流量を計算した。水質・・機場の流量調整槽に自動採水機を設置し,採水を1日1回行い,成分を分析した。降水量・降水量は江戸崎のアメダスデータを利用した。採水図2循環かんがい区(2)非循環かんがい区(非循環区)(図3)・調査地区:稲敷市羽賀沼地区(地区面積224ha,ほぼ全域水稲田)・調査期間:かんがい期(平成26年4月10日~8月8日)・測定項目:流量,COD,SS,T-N,T-P等・調査方法:流量・・羽賀沼地区の流入,流出は機場のポンプを通してのみ行われ,樋門,水路からの自然な流入,流出はほとんどない。そのため,流量は機水田調整池採水用水小野川排水図3非循環かんがい区76茨城県霞ケ浦環境科学センター年報,No.10 2014