ブックタイトル茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第10号2014（平成26年度）

概要

茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第10号2014（平成26年度）

Ⅵ研究報告・調査報告1-8農業環境負荷低減研究事業１目的霞ヶ浦流域からの農地から流出負荷を削減する手段の一つとして，レンコン田からの流出負荷の削減方法を確立することを目的とし，農業総合センター園芸研究所と共同で研究事業を実施した。２方法霞ヶ浦流域で，従来の施肥方法を実施したレンコン田（対照区）と，新たな施肥方法（従来の施肥と比較して遅効性）を実施したレンコン田（試験区）の流出水及び田面水の水質分析を行い，成分濃度を比較した。・調査圃場：土浦市田村地区。・圃場面積：対照区，試験区とも10ａ・調査期間：平成26年4月から10月・調査項目：水質（COD，窒素，リン等），流量，降水量，蒸発散量・調査方法：流出水の採水は，レンコン田の流出口付近に自動採水機を設置し，1日1回採水ポンプが作動するように設定した。ただし，自動採水機の採水口を流出口の水面付近に設置して，流出水がない場合は採水できないようにした。また，自動採水機とは別に週1回田面水を採水した。流入水については，調査期間中不定期に，用水ポンプ稼働時に用水路から採水した。流量については，対照区も試験区も同様の水管理を行っているので，対照区の排水路に三角堰と水位計を設置し，水位から流量を計算した。降水量は土浦のアメダスデータを用いた。蒸発散量はペンマンの式より計算した。三角堰水位計至霞ケ浦調整槽排水口自動採水機レンコン田（10ａ）対照区調整槽排水口排水路レンコン田（10ａ）試験区レンコン田土壌排水口採水口排水路断面図調整槽用水路用水口用水口図1調査圃場概要図茨城県霞ケ浦環境科学センター年報，No.10 201473