ブックタイトル茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第10号2014(平成26年度)

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概要

茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第10号2014(平成26年度)

Ⅵ研究報告・調査報告5長期間の水質再現結果霞ヶ浦水質予測モデルを用いて,平成18年度から平成25年度(平成25年度については12月まで)の連続計算を実施した。その際の生態系モデルに係るパラメータについては,計算期間のCOD,窒素,りんの計算値が観測値を再現できるように決定した。計算結果の再現性については,モデルに含まれていない息栖を除く環境基準点の計算値と観測値の年平均値(H25年度は4月から12月までのデータを使用)を比較した。その結果,CODと窒素については長期間の傾向が概ね再現できているが,特に窒素では,計算値が全体的に過小評価されていることが確認された(図2)。また,りんについては特に平成23年度以降,実測値と計算値の解離が確認された。このように,窒素とりんについては,パラメータ等の修正により再現精度を高めるが必要がある。なお,比較的再現性の高いCODについて,特に近年でCODの高かった平成21年度と低かったH24年度の面的な分布を比較したところ,CODが高くなる地域については両年ともほぼ同様な傾向であり,平成24年度は全域でCODが低下していたことが水質予測モデルによる計算結果からも確認された(図3)。COD (mg/L)窒素(mg/L)1210864201.41.21.00.80.60.40.20.0実測値計算値実測値計算値H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25りん(mg/L)0.120.100.080.060.040.020.00実測値計算値H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25図2平成18年から平成25年度にかけての実測値と水質予測モデルによる計算値の比較茨城県霞ケ浦環境科学センター年報,No.10 201471