ブックタイトル茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第10号2014(平成26年度)

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概要

茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第10号2014(平成26年度)

Ⅵ研究報告・調査報告1-7霞ヶ浦における水質変動の要因に関する研究1目的霞ヶ浦水質予測モデルを構築し,水質変動の要因解析や水質浄化対策効果の検証を行うことを目的とする。2実施した研究の概要平成25年度までに,西浦と北浦における水質予測モデルを個別に構築してきた。しかし,これまで構築したモデルでは,霞ヶ浦へ直接流入する下水道施設からの放流量・水質や,湖面に直接降る降雨を考慮していなかった。そのため,本年度は,水収支の再現性を高めるために,霞ヶ浦に直接放流する下水道施設からの放流水量・負荷量及び湖面への直接降雨を考慮できるモデルに改良した。また,従来個別に構築していた西浦と北浦の水質予測モデルを結合し(以下「霞ヶ浦水質予測モデル」),長期間(平成18年度から平成25年1月)の水質再現性を検証した。3水質予測モデルの概要基本構造は北浦水質予測モデル1)と同様で,湖水の流動を再現する「流動モデル」と湖内栄養塩や生物・化学的な現象を再現する「生態系モデル」の2つにより構成される。なお,本年度に修正した下水道放流水については霞ヶ浦浄化センターと潮来浄化センターを,直接降雨については,気象庁の降雨量データと降水原単位調査で測定された降雨水質を考慮した。4西浦,北浦水質予測モデルの連結これまで構築した個別に構築した水質予測モデルを,北利根川を境に連結した。なお,連結後の計算メッシュは,西浦は450 m,北利根川~外浪逆浦~北浦は150 mと,従来の計算メッシュを維持した(図1)。なお,連結するにあたって,流動モデルの計算結果で従来の再現精度が保たれていることを確認した。恋瀬川石岡台地揚水園部川巴川鉾田川:湖内流入:湖外流出桜川霞ヶ浦流域下水道(霞ヶ浦浄化センター)霞ヶ浦用水土浦出島掛馬沖清明川霞ヶ木浦原浄水場湖心玉造小高釜谷沖風向・風速観測点水深(m)麻生鹿島浄水場小野川霞ヶ浦流域下水道(潮来浄化センター)鰐川浄水場図1霞ヶ浦の水深図と流入出及び風向・風速が観測されている地点70茨城県霞ケ浦環境科学センター年報,No.10 2014