ブックタイトル茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第10号2014（平成26年度）

概要

茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第10号2014（平成26年度）

Ⅵ研究報告・調査報告4ベンゾ[ａ]ピレン表3に示すとおり，最大値は神栖消防の0.41 ng/m 3，最小値は日立市役所の0.049 ng/m 3，県平均値は0.18 ng/m 3と，平成25年度の全国平均値0.23 ng/m 3より低い値であった。図18に経年変化を示す。年度によって変動が大きい。5ホルムアルデヒド表3に示すとおり，最大値は土浦中村南の6.5μg/m 3，最小値は神栖消防の2.6μg/m 3，県平均値は4.6μg/m 3と，平成25年度の全国平均値2.7μg/m 3より高い値であった。図19に経年変化を示す。6アセトアルデヒド表3に示すとおり，最大値は神栖消防の2.8μg/m 3，最小値は土浦中村南の1.9μg/m 3，県平均値は2.5μg/m 3と，平成25年度の全国平均値2.2μg/m 3より高い値であった。図20に経年変化を示す。平成21～24年度は減少傾向であったが，平成25年度は上昇に転じた。7ベリリウム及びその化合物表3に示すとおり，最大値は水戸石川の0.026 ng/m 3，最小値は神栖消防の0.015 ng/m 3，県平均値は0.020 ng/m 3と，平成25年度の全国平均値0.023 ng/m 3より低い値であった。図21に経年変化を示す。8クロム及びその化合物表3に示すとおり，最大値は日立市役所の3.0 ng/m 3，最小値は土浦中村南の2.4 ng/m 3，県平均値は2.8 ng/m 3と，平成25年度の全国平均値5.1 ng/m 3より低い値であった。図22に経年変化を示す。全地点で前年度より減少した。４まとめ環境基準あるいは指針値を有する項目について，全ての調査地点で環境基準または指針値以下の結果であった。他の項目について，酸化エチレンを除く7物質は全国調査2)の範囲内であった。酸化エチレンは神栖消防で全国調査2)の濃度範囲の最大値より高かった。参考文献1)有害大気汚染物質測定方法マニュアル（平成23年3月改訂），環境省（2011）http://www.env.go.jp/air/osen/manual2/index.html2)環境省平成25年度大気汚染状況について（有害大気汚染物質モニタリング調査結果）http://www.env.go.jp/air/osen/monitoring/mon_h25/index.html茨城県霞ケ浦環境科学センター年報，No.10 2014153