ブックタイトル茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第10号2014(平成26年度)
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茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第10号2014(平成26年度)
Ⅵ研究報告・調査報告表2採取方法及び分析方法一覧種類項目採取器具採取方法分析方法揮発性有機化合物多環芳香族炭化水素アルデヒド類金属類酸化エチレンを除く11物質酸化エチレンベンゾ[a]ピレンホルムアルデヒドアセトアルデヒド水銀及びその化合物水銀を除く5物質真空容器:ステンレス製,内面不活性化処理済,6L臭化水素を含浸させた捕集剤を充填した捕集管石英ろ紙オゾン除去能を有する固相カラムを前段に接続したジフェニルヒドラジンを含有する固相カラム金を焼き付けした捕集剤を充填した捕集管ベンゾ[a]ピレンと同じ大気を真空容器に約3.0ml/minの流量で24時間採取大気を約700 ml/minの流量で24時間通気大気を流量約700または500 L/minの流量で24時間吸引して石英ろ紙上に捕集約100 ml/minの流量で大気中のアルデヒド類を誘導体化しながら捕集大気を約100 ml/minの流量で24時間通気ベンゾ[a]ピレンと同じガスクロマトグラフ質量分析法(GC/MS)で分析捕集剤を溶媒で抽出後,GC/MSで分析石英ろ紙の一部を有機溶媒で抽出後,蛍光検出器付高速液体クロマトグラフ(HPLC)で分析固相カラムを有機溶媒で抽出後,紫外可視検出器付HPLCで分析捕集剤を加熱気化冷原子吸光光度計に装着し分析石英ろ紙の一部を混酸で分解後,誘導結合プラズマ質量分析計で分析3結果の概要県内8地点の調査結果を環境省から発表された平成25年度全国調査の集計結果2)とともに表3に示す。(1)環境基準が設定されている4物質環境基準の設定されているベンゼン,トリクロロエチレン,テトラクロロエチレン,ジクロロメタンの4物質について,すべての調査地点で環境基準以下であった。(2)指針値が設定されている9物質指針値の設定されているアクリロニトリル,塩化ビニルモノマー,クロロホルム,1,2-ジクロロエタン,1,3-ブタジエン,水銀及びその化合物,ニッケル化合物,ヒ素及びその化合物,マンガン及びその化合物の9物質について,すべての調査地点で指針値以下であった。(3)その他の8物質環境基準等が設定されていないその他の有害大気汚染物質8物質について,酸化エチレンを除く7物質は平成25年度全国調査2)の濃度範囲内であった。酸化エチレンは神栖消防で全国調査2)の濃度範囲の最大値より高かった。4調査結果の詳細(1)環境基準が設定されている4物質1ベンゼン表3に示すとおり,全ての地点で環境基準3μg/m 3より低い値であった。最大値は神栖消防の2.1μg/m 3,最小値は日立市役所の0.58μg/m 3,県平均値は0.92μg/m 3と,平成25年度の全国平均値1.1μg/m 3より低い値であった。図2に経年変化を示す。2トリクロロエチレン表3に示すとおり,全ての地点で環境基準200μg/m 3を大きく下回っていた。最大値は筑西保健150茨城県霞ケ浦環境科学センター年報,No.10 2014