ブックタイトル茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第10号2014(平成26年度)
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茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第10号2014(平成26年度)
Ⅵ研究報告・調査報告3得られた成果平成25年度には,流出水及び田面水の水質分析を実施した。採水方法は,圃場の流出口に調整槽を設置し,自動採水器により流出水を1日1回採水した。9月以降は流出水がほとんど無いため,週1回,田面水を採水した。田面水の肥料成分の溶解については,対照区では窒素,りん共に4月,5月に濃度が上昇し,溶存態と懸濁態の割合を見ると,溶存態の割合が高く,施肥の影響が示唆された。一方,試験区では窒素,りんとも濃度は低く,新たな施肥方法において溶解が抑えられることが分かった。(図3,図4)mg/L90807060504030201009080pTNpTN70DTNDTN60504030201004月5月6月7月8月9月10月11月12月4月5月6月7月8月9月10月11月12月対照区試験区図3調査期間中の窒素濃度の推移mg/L201816141210864202018pTPDTP1614pTPDTP1210864204月5月6月7月8月9月10月11月12月4月5月6月7月8月9月10月11月12月対照区試験区図4調査期間中のりん濃度の推移平成26年度は,流入水は用水ポンプ作動時に用水路から採水,流出水については,圃場の流出口に調整槽を設置し,自動採水器により流出水を1日1回採水し水質を分析した。流量については,排水路に三角堰と水位計を設置し,水位から流量を計算した。降水量は土浦のアメダスデータを用いた。蒸発散量はペンマンの式より計算し,物質収支を計算した。物質収支は,試験区では施肥量を減らしたが収穫物の持出量はほぼ同等であった。また,排水中に含まれる負荷量及び,圃場に残存したと思われる負荷量が減少し,環境への負荷削減効果が示された。(表1,表2)134茨城県霞ケ浦環境科学センター年報,No.10 2014