ブックタイトル茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第10号2014(平成26年度)
- ページ
- 124/206
このページは 茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第10号2014(平成26年度) の電子ブックに掲載されている124ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第10号2014(平成26年度) の電子ブックに掲載されている124ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第10号2014(平成26年度)
Ⅵ研究報告・調査報告1-17有機炭素の挙動の解明に関する研究(H22~H26)1目的有機炭素の湖内における挙動を解明し,CODの増加に最も影響を及ぼしている要因を明らかにする。2事業内容(1)植物プランクトンにより産生された有機炭素の挙動の検討(2)植物プランクトン由来有機炭素の動態モデル構築(3)有機炭素収支の検討bk 23結果の概要(1)植物プランクトンにより産生された有機炭素の挙動の検討湖水中の植物プランクトンが産生する有機炭素を13 Cで標識し、その分解過程を追跡(1-a)bk 1R-DOCする実験を1年間にわたり毎月行った。実ak 1L-POCL-DOC験の解析結果から,有機炭素の分解過程は図1に示した競争・連続反応モデルで表現できることが明らかとなった。図2に実験中の(1-a)(1-b)k 1CO 2(1-b)k 2植物プランクトン由来DOC(溶存態有機炭素)の実測値とモデルによる計算値の比較例図1有機炭素の分解モデルL-POC:易分解性懸濁態有機炭素,R-DOC:難分解性溶存有機炭素,L-DOC:易分解性溶存有機炭素,k1:L-POC減少速度,k2:L-DOC減少速度,a:L-POCからL-DOCを示す。このモデルへのフィッティングによへの変化割合,b:L-POC及びL-DOCからR-DOCへのり,L-POC(易分解性懸濁態有機炭素)の変化割合分解速度は0.10~0.29/day;平均0.17 /day,L-DOC珪藻優占(2011年4月湖心)0.08DOC (実験値) 0.06a = DOC 0.063 (計算値)藍藻優占(2011年6月湖心))(易分解性溶存有機炭素)の2R-DOC (計算値)0.04分解速度は0.016~0.0770.020.02/day;平均0.034 /dayと計0.06k =L-DOC0.032(計算d -1値0.040算された。このことは,00 25 50 75 100 0 20 40 60 80 100L-DOCはL-POCよりも水中に残存しやすいことを示している。0.0160.012クリプト藻優占(2011年6月掛馬沖)緑藻優占(2011年7月掛馬沖)0.10.080.060.0080.040.0040.0200020406080100020406080100分解時間(日)DOC濃度(mgC /L)図2植物プランクトン由来溶存態有機物の分解(実験値とモデルによる計算値の比較。優占種が異なっていた実験を抜粋)茨城県霞ケ浦環境科学センター年報,No.10 2014119