ブックタイトル茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第10号2014(平成26年度)

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概要

茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第10号2014(平成26年度)

Ⅵ研究報告・調査報告図2植物プランクトン群集に対する光環境の影響(3)霞ヶ浦における光環境の長期的変遷の解析国立環境研究所が公開している水中の光量子測定結果をもとに1978年から2010年の間のI0 PAR(水中入射光量)とI0 PHY(植物プランクトンが利用した光量子量)の経年変化を求めた(図3)。水面に入射する光量子量I0 PARは約250μmols m -2 sec -1でほぼ一定であったが,植物プランクトンが利用可能な光量子量I0 PHYは,約150μmols m -2 sec -1でが平均的な値であるが,約100μmols m -2 sec -1に低下する期間(2002年~2006年)があったことが判明した。図4にはPlanktothrixの生体積の推移とある光強度が水深に占める割合を示した。Planktothrixは0.1~10μmols m -2 sec -1の光強度が占める割合が多い時期に優占し,光強度が弱すぎても,強すぎても優占しないことが明らかとなった。図3水中の光量子量の推移I 0 PAR:水中入射光量,I 0 PHY:植物プランクトンが利用した光量子量茨城県霞ケ浦環境科学センター年報,No.10 2014117