ブックタイトル水戸商工会議所会報 2016年4月号 vol.654

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概要

水戸商工会議所会報 2016年4月号 vol.654

3月3日、街づくり・マネージメント共同研究会Ⅱ(秋山道会長)は、中心市街地活性化の先進事例を学ぶため、宇都宮市内を視察研修した。参加者は13人。参加した五條誠司副会長(牧ノ原)から寄稿いただいた。宇都宮もご多分に漏れず、地方都市ならではの問題を抱える中、平成28年度から着工する「次世代型路面電車システム」LRTについてと、ネットワーク型コンパクトシティの形成へ向けた中心市街地活性化について、宇都宮商工会議所からお話を伺った。「水戸にもLRTを」という声を耳にする機会も多くなったが、水戸と宇都宮ではその役割に違いを感じた。宇都宮は駅の東側、鬼怒川を渡ったエリアに大きな工業団地を抱えており、そこで働く従業者総数約3万3千人の通勤や家族が通学するための足として、また、駅の西側中心市街地とを結ぶ「東西方向の基幹公共交通」としての役割が大きい。水戸での必要性と役割については、しっかりとさまざまな角度から議論する必要があるだろう。「昔は水戸にも走っていた」といった単なるノスタルジーだけでは、実現は難しいだろう。しかし宇都宮では、その「ノスタルジー」を上手に生かし「界隈(かいわい)」の活性化につなげている場所がある。「もみじ通り」だ。仕掛け人であるビルススタジオ代表取締役の塩田氏にお話を伺った。「空間」をプロデュースし、「界隈」を創り、緩やかに成長させていく手法は「遊び心」にあふれていた。もともと、自分にとって「こんなお店が近所に欲しい」といった欲求からスタートしたのだ。素敵なカフェをはじめ、古くからある「空き建物」をリノベーションした、こだわりあるお店が集まってきている。比例して移住してくる人も増えてくる。隣近所との適度な距離感がうまく街に溶け込み、ゆったりとした時間の流れを創りだしていた。既存のものを利用した空間創りや、あふれる遊び心は、昨年お話を伺ったCAFE SHOZOのオーナー菊地省三氏の考え方とも通ずる部分が多々ある。水戸も「人が集まりたくなる街、住みたくなる街」に向け、学ぶべき点が多くあった。「これからの宇都宮」は心をワクワクさせる。水戸もそうあるべきだと思う。3月15日、経営革新委員会(幡谷信勝委員長)・産業活性化委員会(加藤高藏委員長)合同による第12回議員懇談会を開催し、役員・議員など約50人が出席した。当日は、アームズ・エディション代表取締役の菅谷信一氏を講師に招き、「スマホ一台・無料のYouTube動画で売り上げを10倍にする方法」をテーマに講演いただいた。菅谷氏は、インターネット業界歴18年のキャリアで、建設業、製造業、サービス業など幅広い業種でYouTube動画を活用した集客法を実践し、売上アップの実績を持つ「YouTube集客専門コンサルタント」として全国を飛び回っている。そして1円のコストもかけず短期間で成果を出し、アナログ世代の経営者でも簡単に実践できる「YouTube戦略」を提唱している。戦略の3つポイントは、1大量の投稿、2撮影題材のバリエーション、3リンク先のコンテンツを重視すること。これらを意識し、毎日必ず3本以上の動画をWEB上へ投稿する。ただむやみに投稿すれば良いというものではないとのこと。また、戦略は3階建ての構想で、1階部分の経営戦略「小さな1位づくり」が必要となる。その1位づくりをすることで、ユーザー(客)が企業を選ぶ理由やキーワードを作ることができ、それを基に2階部分の「キーワード戦略」を練ることができる。「キーワード戦略」は、ユーザーが必要となる単語をいかに見つけるかがカギとなり、検索エンジンからの効率的な集客に繋がる。その上で3階にYouTube戦略を置き、成果を出していくという。「YouTube戦略」という言葉は難しく感じても、その核心はいたってシンプルで、「小さな1位づくり」を基礎とすること。この戦略を採用するか否かは別として、一度自社の「小さな1位づくり」を改めて行うのも良いのではないだろうか。街づくり・マネージメント共同研究会Ⅱ視察研修会宇都宮の先進事例を学ぶ経営革新・産業活性化委員会合同の議員懇談会を開催3水戸商工会議所会報No.654 2016年4月